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2016年11月13日 (日)

休暇5日間で行く初めてのコルシカ島、弾丸カルヴィ一人旅。

Cly1
フランスの地方を少しずつ巡るフランス・パッチワークの旅を続けており、毎年1回はフランスの地方を巡るようにしている。だんだんとフランスの中でもメジャーなディスティネーションが少なくなる中で、なかなか旅程を組みづらい目的地がある。それは、コルシカ島。なんとか2016年6月に5日間の休暇で弾丸コルシカ島旅行ができないだろうか。

コルシカ島旅行が面倒なのは、パリ発着がオルリー空港であるということ。フランスの主要都市であればシャルル・ド・ゴール空港で乗り継ぐこともできるけれど、コルシカ島へ飛行機で飛ぼうと思ったらオルリー空港まで移動しなければならない。格安航空会社がシャルル・ド・ゴール空港からコルシカ島へ飛ばしている便もあるけれど、本数が限られており接続が難しい。そして、もうひとつの面倒な点は、コルシカ島を周遊しようと思ったら、移動手段がコルシカ鉄道を使用するか、レンタカーを使用するしかない。運行本数が少ないコルシカ鉄道を使用した旅程を組むとすると、5日間の休暇ではかなり窮屈な旅程になってしまう。

でも、私は5日間の休暇でクロアチアのドゥヴロブニクにも行っているし、ギリシャのサントリーニ島だって行っているのだから、コルシカ島に弾丸旅行で行けないはずはない。「行きづらい」と感じている固定観念を見直せば、きっと行ける方法がある。

まずは、5日間の休暇では収まりきれないという「思い込み」から考えてみる。なぜ、コルシカ島旅行が短い旅程に収まりきれないかと考えていくと、コルシカ島を周遊しようと考えるから。思い切って、1都市にしぼってしまえば5日間の旅程でも楽しめるのではないだろうか。そう考えると、コルシカ島で1都市をしぼってのんびりするのであれば、どこがいいかなぁと考える。弾丸旅行がしやすい場所は、近くに空港があるところ。そうなると、バスティア、アジャクシオ、カルヴィの3択になる。その3都市だったら、城塞があってビーチもあるカルヴィに一番行ってみたいかなぁ?

コルシカ島の空港というと、バスティア、アジャクシオを中心に考えてしまう。ところが、便数は少ないけれど、カルヴィには「カルヴィ・サント・カトリーヌ空港」という空港がある。カルヴィ・サント・カトリーヌ空港のスケジュールを調べて見ると、バカンスシーズン前の6月だとLCCもほとんど飛んでいないけれど、パリ・オルリー空港からエールフランスがエアバスA320で1往復、ニースやマルセイユにもコルシカ航空“Air Corsica”がプロペラ機ATR-72を飛ばしている。

えっ?ニースにマルセイユ?次にパリで乗り継ぐという固定観念を捨てて考えてみる。パリで乗り継ぐ場合、シャルル・ド・ゴール空港からオルリー空港までの移動があり、バスでの移動となるために乗り継ぎ時間もかかるし、移動の手間もかかる。マルセイユかニースで乗り継げば、入国審査はあるものの同じ空港内で乗り継げるはず。コルシカ島に行くのにパリで乗り継ぐという考えを捨てればいいのかもしれないなぁ。

それに、昨年2015年11月13日にテロ事件が発生したパリよりも、ニースのほうが安全なのではないか。フランスに行くのであれば人口の多い大都市よりも地方都市のほうが安全なのではないか。首都パリよりもニースがテロ事件のターゲットとなるような「象徴性」は低いのではないかと2016年7月14日のニースでのテロ事件を知らない「このとき」は判断する。

そうと決まったら、ニースまでの航空券の検討を始める。私の旅の特徴は、休暇が先に決まっており、日程は2016年6月19日から23日の5日間。そして、5日間という休暇を最大に生かすために、休暇前日の6月22日に仕事帰りに空港に向かって東京発深夜便の利用を考える。

(1)エールフランス
ニースに行くベストの方法は、もちろん羽田発のエールフランス夜便AF293/274便を利用するのが現地滞在時間が最大となるのでベストな方法だけど、私が航空券を手配するのは、翌月の勤務シフトが決まる前月の月末なので、今回の場合は出発の約3週間前で間際の予約になってしまう。残念ながら間際の予約であるとベストなフライトでありながら、エールフランスのニース往復だけでも15万円を超えてしまうために残念ながら予算オーバー。

6/18 AF293 HNDCDG 22:55 04:30+1
6/19 AF7700 CDGNCE 7:15 8:45

6/22 AF7715 NCECDG20:40 22:15
6/22 AF274 CDGHND23:30 18:20+1
※AF=エールフランス HND=東京羽田 CDG=パリ・シャルルドゴール NCE=ニース

かしこい旅、エクスペディア

(2)ターキッシュエアラインズ
現地滞在時間を少しでも多くするために、私がエールフランスの代替として考えるのはターキッシュエアラインズ。だけど、ターキッシュエアラインズもIT運賃が残っているときは格安だけど、正規割引航空運賃の場合は10万円を超えてしまうので価格的には要検討。今回の旅程も直前すぎて安い航空券が見つからない。

6/18 TK53 NRTIST 22:30 04:30+1
6/19 TK1813 ISTNCE 8:20 10:35

6/22 TK1816 NCEIST 18:40 22:30
6/23 TK52 ISTNRT 01:40 19:10
※TK=ターキッシュエアラインズ NRT=東京羽田 IST=イスタンブール NCE=ニース

(3)エミレーツ航空
そして、中東系エアラインでニースへのフライトを唯一持っているのはエミレーツ航空。航空運賃は8万円ほどなので、コルシカ航空のニース・カルヴィ往復が約2万円としても、10万円で収まってしまう。エールフランス利用の場合との差額が7万円あれば、その7万円で3泊のホテル代がまかなえてしまう。航空券を節約した分だけ、ホテルのレベルを上げたり、レストランの食事にお金をかけた方がいい。

6/18 EK319 NRTDXB 22:00 03:40+1
6/19 EK77 DXBNCE 8:45 13:40
6/22 EK78 NCEDXB 15:35 0:10+1
6/23 EK318 DXBNCE 2:50 17:35
※EK=エミレーツ航空 NRT=東京羽田 DXB=ドバイ NCE=ニース

このところ、すっかり中東系エアラインしか使わないバジェットトラベラーになってしまったなぁ。だけど、私の考え方は、飛行機は単なる移動手段。きちんと目的地まで運んでくれて、予定通りの日程で日本に帰ることができれば問題ない。新興エアラインからメジャーキャリアに成長したエミレーツ航空であれば問題ないだろう。ニース行きのフライトはエミレーツ航空でほぼ確定。次にコルシカ航空への接続をチェック。

6/19 XK311 NCECLY 15:15 15:55
6/21 XK310 CLYNCE 10:30 11:10
※XK=Air Corcica NCE=ニース CLY=カルヴィ・サント・カトリーヌ空港

少し心配なのは、ニース空港でのコルシカ航空への乗り継ぎ時間が1時間35分しかないこと。別切り航空券となるので、エミレーツ航空EK77便が遅れた場合は、乗り遅れても自己責任となるためにコルシカ航空のキャンセル料は戻ってこない。もうこの日のフライトは終わってしまうのでニースで足止めとなってしまい、コルシカ島に渡れない。フランス国内線なので30分前までにチェックインができれば問題ないから、大幅に遅れない限りは大丈夫だろうとは思うけど・・・。

               

ということで、コルシカ島の目的地をカルヴィだけに絞り、コルシカ島に行くのにパリで乗り継ぐという偏見を捨てたニース経由、エミレーツ航空で行く「初めてのコルシカ島、弾丸カルヴィ一人旅5日間」の旅程がほぼ完成。

6/18(土)成田空港22:00発エミレーツ航空EK319便でドバイへ(機内泊)
6/19(日)ニース経由でAir Corcica XK311便でカルヴィへ(カルヴィ泊)
6/20(月)終日観光(カルヴィ泊)
6/21(火)Air Corcica XK310便でニースへ。到着後ニース観光。(ニース泊)
6/22(水)出発までニース観光。ニース15:35発エミレーツ航空EK78便でドバイへ。(機内泊)
6/23(木)ドバイで乗り継ぎ、17:35成田空港到着。

しかし、旅程は組んでみたものの、エミレーツ航空を利用した場合の旅程で唯一の気になる点は、やはり別切り航空券なのに乗り継ぎ時間が1時間半しかないこと。ニース空港での入国審査、手荷物の受取をしてから、コルシカ航空のチェックインカウンターで再チェックインをして荷物を預ける。以前はフランスの入国審査なんてスタンプも押さずにほぼ素通りだった時代もあるのに、テロ事件が頻繁に起こっており入国審査が厳しくなっているかもしれない。遅延しなければ大丈夫だとは思うけれど、不確定要素なのでやっぱり不安・・・。

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