ウィスキーを飲みに余市・積丹半島ひとり旅3日目(2)ニッカウヰスキー余市蒸溜所のガイドツアー。
ニッカウヰスキー余市蒸留所の敷地内に入る。見学ツアーは敷地内に入って左手にある待合室で集合とのこと。工場内部は広々としている。
記念撮影スポット。誰も取る人がいないのがちょっと寂しい。「おひとりさま」で参加しているのは私だけ…。
待合室に入る。待合室の展示ではウィスキーの製造工程が学べるようになっている。
待合室内にはコインロッカーがあり、100円は戻ってくるタイプ。見学に必要のない荷物はコインロッカーに入れてしまうことにする。
いよいよ見学ツアーがスタート。まず乾燥棟の見学から。現在はイベント時にしか稼働していないみたいだけど、大麦を水に浸して発芽したら、ピートを焚いて乾燥させて、麦芽(モルト)を作る。この時にピートの香りがモルトに含まれ、朝ドラ「マッサン」のセリフの中にもあった「スモーキーフレーバー」が生まれる。
「ピート」が展示されている。現在は余市でピートは採取できず、北海道内で採取されるものや輸入されているものを使用しているとのこと。
ウィスキーの製造工程の順番とは異なるけど、次は蒸溜棟の見学。
蒸溜棟には朝ドラ「マッサン」にもでてきた「ポットスチル」が並んでいる。ポットスチルにしめ縄があるのは、竹鶴政孝が日本酒の酒蔵の出身だからとのこと。
ポットスチルによって蒸溜し、アルコール分と香味成分を抽出する。
「石炭直火蒸溜」にて行われており、今でも火力調整は石炭を職人がくべる方法で行われている。
「乾燥棟」にてピートで加熱されたモルトに温水を加え、麦汁を作る。その麦汁をろ過し、絞りかすはここから搬出され家畜の餌になるとのこと。
麦汁をろ過したものに酵母を加えてタンクの中で醗酵させる。このタンクの中で醗酵した醗酵液が、先ほどのポットスチルで蒸溜されてウィスキーの原酒ができる。
ガイドさんの案内によると、フォークリフトで運ばれている樽はこれからニッカ柏工場に運ばれるのだという。ボトリングなどは柏工場で行われるのだという。
現在、一号貯蔵庫は見学用のため、ウイスキーの入っていない空樽の展示になっている。
ウイスキー資料館では、「キング・オブ・ブレンダーズ」がお出迎え。
最初は無色透明のウイスキーが樽で熟成されると琥珀色に色づく。それとともに、天使の分け前により、樽の中の量も減っていく。
資料館の奥は有料試飲コーナー。無料試飲コーナーで飲み足りなかったら、リーズナブルな価格で様々な種類のウイスキーを試飲することができる。
資料館の最後は、これから試飲コーナーで出される3つのワインやウイスキーのおすすめの割り方の説明がある。試飲できるのはアップルワイン、竹鶴ピュアモルト、スーパーニッカ。1:1が「トワイスアップ」という呼び方があるなんて知らなかった。
2階が試飲コーナーになっている。見学ツアーに参加せずに自由見学でも3種類のワインやウイスキーを試飲できる。
カウンターにある試飲グラスをトレーに載せる。まずはアップルワイン。
ガイド付きツアー専用のコーナーがあり、水や氷で自分好みの割り方にできる。炭酸水でハイボールにすることもできる。
右からアップルワイン、竹鶴ピュアモルト、スーパーニッカ。アップルワインはストレート。おすすめの割り方に従い、竹鶴ピュアモルトはトワイスアップ、スーパーニッカは水割りにしてみる。
朝からウイスキーの試飲は至福の幸せ。今までの人生の中でウイスキーを飲み比べたことはないけれど、色々と飲んでみたらおもしろいかもしれないなぁ。スコットランドに似た風土から、竹鶴政孝によってウイスキー蒸溜所が作られた余市。今度はスコットランドに行ってみるのもおもしろいかも。
ウイスキーの製造工程をきちんと学んだのは今回が初めて。ウイスキーの奥の深さのほんの入口を学んだに過ぎないけれど、今回の旅行のメインイベントであるニッカウヰスキー余市蒸溜所の見学ツアー、おもしろかった。本気でスコットランドに行ってみようかなぁ。私の旅の「きっかけ」なんて意外と単純なもの。自分の目で見てみたい、肌で感じてみたいと思ったら、そこが目的地。どうしても食事が美味しいイタリア、スペイン、そしてフランスが好きだけど、ずっと訪れていないイギリスに行ってみようかなぁ。UKの中でも、ウイスキーを飲みにスコットランドへ!
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