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« ムール貝を食べにベルギーひとり旅 4日目(5)カタール航空、ブリュッセル空港での悲劇。機材故障による欠航で帰国予定日に帰国できない最悪の事態に。 | トップページ | ウィスキーを飲みに余市・積丹半島ひとり旅 »

2016年10月 2日 (日)

ムール貝を食べにベルギーひとり旅 5・6日目 帰国できずにまさかの延長戦。カタール航空欠航の振り替えで、運行休止前のオーストリア航空ウィーン経由で帰国へ。

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2016年3月10日木曜日、早朝6時。予定外の滞在となったアントワープにあるラマダプラザ・アントワープ“Ramada Plaza Antwerp”。朝、起きてすぐに会社に連絡をして翌3/11は半日遅刻となることを伝える。着替えを終えて、ホテルのロビーでバスを待つ。しかし、ここで大きな問題が発生する。予定時刻の6時を過ぎてもバスが来ない。30分くらいたってもバスは来ないために多くの人は間に合わないと見て、タクシーでブリュッセル空港に向かい始める。オーストリア航空OS352便ウィーン行きは10:10発なので、時間に余裕はあるけれど、バスが来るのを待つべきか。それとも、タクシーで空港に向かうべきか。

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日本人が何名かいて大学生の卒業旅行シーズンとあって、2名の学生の声をかけて、タクシーで行くことにする。1人の女子学生は私と同じウィーン経由、もう1人の男子学生はルフトハンザ航空に振り替えになっている。オーストリア航空ではなく、カタール航空で旅行するような貧乏学生(と言ったら失礼!?)にタクシー代を持たせるわけにいかないので、私がタクシー代を支払って帰国後にカタール航空日本支社と交渉することにする。もしもカタール航空「日本支社」にバスに乗らないのが悪いと言われたら最悪は泣き寝入りをするしかない。今回の体験を経て、「2014年2月3日、カタール航空急病人の悲劇」の原因はカタール航空日本支社の不手際が原因ではないかと思い始めており、その日本支社と交渉しなくてはならないのか。

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ブリュッセル国際空港に向けて高速道路を走る。最初からタクシーで行くと決まっていれば、6時からホテルの朝食レストランが開いていたので、ラマダプラザホテルで朝ごはんを食べられたのになぁ。まぁ、プライオリティパスで使用できる空港ラウンジで食べればいいか。

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タクシーの運賃はアントワープからブリュッセル国際空港まで固定制になっており75ユーロだという。実際にメーターにも75ユーロと表示されている。卒業旅行の大学生たちはすでに手持ちのユーロがない。どうせ一人でも支払うものだし、学生にお金を支払わせるわけにはいかない。私は年間2回か3回はユーロ圏に旅に出るので、ユーロが余っても使い切ることはなく、それにユーロが安い時には多めに両替する。次回に使えばいいと思っているのでいつも100ユーロ程度は手元に残っている。

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料金を聞いた後で、運転手が予想外の発言をする。料金の支払いは必要ないと言う。どうやら、呼んでもいないのにタクシーが続けてホテルに到着したのは、グランドハンドリングを扱う会社“AVIAPARTNER”社が手配したタクシーだった様子で、タクシーはサインをするだけでホテルからブリュッセル国際空港まで無料。なかなかやるじゃん、ブリュッセル国際空港のグランドハンドリングを扱う“AVIAPARTNER”社。乗る前に話してくれれば安心できたのに、まぁタクシードライバーには詳細は伝えられていないだろう。

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無事にブリュッセル国際空港に到着。学生たちと別れ、オーストリア航空のチェックインカウンターでチェックイン。航空券は文字が羅列された紙切れだけど、普通に東京・成田空港までスルーチェックイン。預け入れ手荷物も無事に23キロに収まっている。

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手荷物検査を通過して、空港ラウンジに向かう。ノンシェンゲン条約加盟国向けのターミナルには、まだカタール航空のB787が駐機しているみたい。オーストリア航空のウィーンまでのフライトはシェンゲン条約加盟国内のフライトなので、昨日とは別のターミナルAに向かう。

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10:10発オーストリア航空OS352便はまだ発着ゲートが表示されていない。

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プライオリティ・パス“Priority Pass”で使用できるターミナルAのダイヤモンド・ラウンジ“Diamond Lounge”に入る。

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シェンゲン条約加盟国向けのターミナルAのダイヤモンド・ラウンジもベルギービールが飲めるんだけど、朝からビールはちょっとなぁ。

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ラウンジでの朝ごはんは、普通にホテルで朝ごはんを食べるのと同じくらいのクオリティ。さすがにビールは飲まず…。

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ようやく出発ゲートが表示され、出発ゲートが確定。A54ゲートからの出発。

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A54ゲートに到着。以前にウィーンに行った時にオーストリア航空に乗った時に、サービスが良くて快適だった記憶がある。カタール航空の機材故障による欠航でまさかの帰国予定日に帰国できないという最悪の事態に遭遇したけれど、もう過ぎてしまったことは仕方がない。往復67,637円のカタール航空の格安航空券でオーストリア航空に乗れると考えれば、運が良かったのではないかと考えてみる。人生、ポジティブシンキング。不運を幸運に感じて生きなくちゃ!

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OS352便ウィーン行きは定刻通りの出発予定。ようやくこれで、日本に帰ることができる。

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機材はヨーロッパ内路線ではどこのヨーロッパ系航空会社でもおなじみのエアバスA320。

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さすがに、事前の座席指定もないので前方の座席だけど通路側でも窓側でもない真ん中の座席。

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カタール航空のB787とは異なり、無事にブリュッセル国際空港から離陸し、ウィーンに向かう。離陸するとmilkaのチョコレートが配られる。

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エールフランスだったら搭載しているドリンクが大体わかるので10時過ぎだったらビールを頼んじゃうかもしれないけれど、オーストリア航空はよくわからないので普通にコーヒー。

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順調にウィーン国際空港に到着。飛行機は残念ながら沖止めでタラップを降りるとバスが待っている。乗り継ぎ時間は1時間ほどなので、ウィーンではラウンジに立ち寄る時間はないかなぁ?

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バスを降りて、ターミナルの中に入る。

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OS51便東京成田空港行きはG01ゲート。ここから歩いて10分ほどでゲートに到着。ウィーン国際空港はコンパクトなところがいい。パリ・シャルル・ド・ゴール空港での乗り継ぎなんて、10分なんてありえない。ヨーロッパ内での乗り継ぎは大きすぎない空港の方がいいのかもしれないなぁ。

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人生、ポジティプシンキング。せっかくウィーンに来たんだから、大好きなモーツァルトクーゲルンでしょう。そして、大好きなマナーのヘーゼルナッツのウェハースでしょう。ウィーンは一度だけ訪れたことがあるけれど、ウィーンも好きな町であることに気がつく。前回、ウィーンを訪れた時にデーメルは行ったけれど、ホテル・ザッハーには行っていないので、コンデトライ巡りも楽しそうだなぁ。カタール航空のおかげで、空港だけでもウィーンに立ち寄れたのが嬉しい。それに、ウィーンをまた訪れてみたくなってしまった。

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ウィーン国際空港、到着から手荷物検査がなくて、出国審査も待つことはないし、本当に乗り換えが簡単な空港で、こんなに便利な空港があったのか。前回は、ウィーンが目的地だったので乗り継ぎの便利さには気がつかなったなぁ。ウィーン経由で行くヨーロッパもいいかもしれないなぁ。ウィーンにストップオーバーして、ヨーロッパに行ったついでにクラシックのコンサートを聴きに行ってもいいし、ホテル・ザッハーでザッハトルテを食べるのもいい。

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13:05発東京・成田空港行きオーストリア航空OS51便は、定刻通りの出発。搭乗ゲート周辺は日本人のおばさまだらけ。私のようなバジェットトラベラーではない、ヨーロッパ系航空会社に乗れるリッチな大学生の卒業旅行と思われる女子も多い。

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機材はボーイングB777-200ER。

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最近、私はすっかりバジェットトラベラーになっており、中東系エアラインばかりでヨーロッパ系エアラインの長距離線に乗ることがないので、オーストリア航空でのフライトはちょっと楽しみ。往復67,637円のカタール航空の格安航空券でオーストリア航空に乗れてしまうんだから、欠航になったことは運が悪かったけれど、ポジティブに運が良かったと考えなくちゃ!

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オーストリア航空のボーイングB777も3-4-3の1列10席のコンフィグレーション。そう考えると、カタール航空の成田・ドーハ線に導入されているB777-200LRは、3-3-3の1列9席の今では珍しいゆったりとしたコンフィグレーション。カタール航空成田線の特筆すべき特徴と言っていいけど、そもそも飛ばなくて乗れないのでは話にならない。

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画面の横にUSB端子あり。エンターテイメントシステムは、もちろん日本語も選択可能。

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無事に離陸するとまずは飲み物のサービス。これで日本に無事に帰ることができることがわかって、ホッとしながら飲むビールが美味しい。

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次に機内食はパスタを選択。機内食にパスタの選択肢がある場合は、外さないような気がする。特徴のある三角形の容器が面白い。

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食後のデザートは、なんと、デーメルのザッハトルテ!なんて、機内食として出されたものではなく、実はウィーン国際空港での短い乗り継ぎ時間の間に、空港内のカフェで私が見つけて1つだけ買ったもの。ウィーン国際空港内ではホールのザッハトルテも買うことができる。もう過ぎてしまったこと、起きてしまったことを考えてもどうしようもない。本場、ウィーンのザッハトルテが食べられるなんて、運が良かったと考えなくちゃ!カタール航空のおかげで、予定外のウィーンの魅力を味わえた。

起きてしまったことは仕方がないことではあるけれど、予定された帰国日に帰れないカタール航空の評価は、残念ながら「2014年2月3日、カタール航空急病人の悲劇」の「安かろう悪かろう」ではないことを確かめる実証実験は大失敗となり、カタール航空の評価の更新には至らず。実際の搭乗を踏まえた実証実験の結果、カタール航空のリピートがあるかというと、あまりにも航空券が安くて「安かろう悪かろう」を覚悟して乗るのであれば考えるというレベルで、私のように弾丸旅行者にとっては、多少の遅延ならまだしも、長時間の遅延や欠航など予定された旅程で移動できないというのは致命的な欠点。今後は信頼性の問題からカタール航空を安心して普通に使用するのは難しいし、今回の体験から、出発日に飛ばなくても、帰国予定日に帰れなくても、時間がたっぷりある学生でない限りは、他者に積極的にお勧めするのは難しい。残念ながら「偏見」を更新するどころか、「実証実験」として実際の搭乗体験の結果、すなわち事実に基づいた根拠がある話になってしまった。

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以前にオーストリア航空に乗った時には、食前酒だか食後のお酒かは忘れたけど、“Underberg”というお酒を積んでいたんだけど、言葉が通じなかったのか、今はもう積んでいないのか、もらえなかったので、ベイリーズを飲む。

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“Underberg”は、薬のような感じで美味しくはないんだけど。まだ自宅に飲まずに残っていた。今はオーストリア航空には積んでいなのかなぁ?

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やっぱり北回り直行便は早くて体が楽。中東経由は航空券が高い時期は選ばざるを得ないんだけど、ドバイやアブダビ、ドーハでの乗り継ぎが深夜になるし、搭乗時間も長いので、それなりに疲れる。

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2回目の機内食も三角形の容器で出てくる。食事の内容としては、簡単な朝食メニューであまりオーストリア航空独特の特徴は感じない。以前にオーストリア航空に搭乗した時には、途中でチキンラーメンを全員に配っていた気がするけど、今回はなし。

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無事に定刻よりも早く成田空港に到着。いつもだったら、旅行の余韻に浸りながらのんびりと成田空港から東京に向かうんだけど、残念ながら職場に向かうルートと、到着後の業務が先に頭の中に浮かんでくる。

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入国審査を終えて、スーツケースを受け取る。そして、成田空港からスーツケースを自宅に宅配便で送り、最速のルートで会社に向かう。カタール航空の機材故障による欠航のために、予定通りの日程には帰国できず「延長戦」になってしまったけれど、起きてしまったことは仕方がないと考えれば、ウィーンに予定外に立ち寄ることができて良かった気がする。ポジティブに考えれば、カタール航空のおかげでウィーンを再訪してみたい気持ちが大きくなっている。

しかし、あくまでポジティブに考えた場合の話であり、本来は帰国予定日に帰ることができないということはあってはならないことであり、基本的なことだけどカタール航空は機材のメンテナンスをきちんと行ってほしい。残念ながら、実際の搭乗体験による「実証実験」では、事前の「偏見」通りのカタール航空の「安かろう悪かろう」というイメージを払拭できない結果となってしまった。しかも、私にとっては、食わず嫌いの「偏見」ではなく、実際の搭乗体験、事実に基づく、根拠のある「安かろう悪かろう」というイメージになってしまった。

学んだこともある。ウィーン国際空港の乗り継ぎの便利さ、そしてオーストリア航空は日本人乗務員も多くて、快適なフライトだった。今回の旅行記で、オーストリア航空の快適さを伝えようと思っていたのに、まさかの2016年9月5日から日本撤退となってしまった。ウィーン国際空港は乗り継ぎに便利な空港。ANAがB787で直行便を復活させてくれないかなぁ?

旅行記としては、ベルギーの面白さを伝えたくて、写真をたくさん使った分だけ、話が間延びしてしまっている感じがするけれど、今回の弾丸ベルギー旅行は楽しかったなぁ。それに、14年前に「いいなぁ」と感じたブルージュの町は、今も変わらなかった。いつか、私の大切な人と再びベルギーを歩いてみたい。そして、一緒にブルージュの町を歩きたい。その時には一緒に馬車に乗りたい。

それほど、私にとっては魅力的なベルギー。もしも、あなたがベルギーを「まだ知らない」のであれば、一度は訪れた方がいい。「ヨーロッパでどこがお勧めですか?」と聞かれたら、これからもずっと私はベルギーのブルージュと答え続けるだろう。(ムール貝を食べにベルギーひとり旅 おしまい)

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コメント

はじめまして はなこです。

いつも、素敵な写真と目に浮かぶような文章を拝見しています。ブルージュへ行ってみたいです。綺麗で美味しそうな町ですね。

かつてはバックパッカーでしたが、今は持病のため中断中です。回復して世界を回りたいです。

記事のアップ楽しみにしています。

はなこさん、はじめまして。

ヨーロッパの街のいいところは、ブルージュを訪れたのは14年前と感じた街の印象が変わらないこと。「病気」というのは基本的には治ります。基本的には回復します。病気によっては時間がかかってしまったり、完全に元どおりにはならないかもしれません。失うものもあるでしょうが、残されたものもたくさんあるはずです。焦らずにゆっくりと回復してください。ブルージュの町は、変わらずにはなこさんの回復を待っているのですから。

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