ムール貝を食べにベルギーひとり旅 3日目(6)ブルージュから缶ビール“Jupiler”を飲みながらブリュッセルへ。
マルクト広場を出発し、ブルージュ駅に向かう。今回の旅行の出発前はブルージュからフランスのリールに向かい、リール観光をしてユーロスターでブリュッセルに戻るというプランも考えていたけれど、けっきょくブルージュでのんびり過ごすことにした。フランスは地方によって文化が異なり、国境付近ではフランス文化を感じると同時に隣国の影響を受けている場合が多い。そう考えると、ベルギー国境に近いリールあたりはベルギーに似た雰囲気を感じられるのではないか。
しかし、2015年11月に大規模テロ事件が発生したフランスに今は無理に行くことはない。また、もう少し落ち着いた時に行けばいい。小さな広場に面したところに「地球の歩き方」にも掲載されているチョコレート屋さん“The Chocolate Line”がある。
この時期のベルギーのチョコレート屋さんは、イースターの雰囲気で楽しい。
イースターを象徴する卵をかたどったチョコレートは今しか食べられないんだろうなぁ。すでに、アントワープの“Del Rey”で自分用のチョコレートを購入済みだけど、ここ“The Chocolate Line”でもチョコレートを購入。こんなにチョコレートを買ってしまって、自分で食べるのではなく、本気でホワイトデーにお返しをプレゼントする大切な人を見つけないと!
チョコレート屋さん“The Chocolate Line”のお隣のお店もちょっと気になる。
と思って、お店の中を見てみると調理器具が飾られている。面白いなぁ。気になるお店を見つけてしまうと立ち止まってしまうので、なかなか前に進まない。
次に大切な人と一緒にブルージュに来た時には絶対に馬車に乗る!
プジョー2008、もっと日本で売れてもいいと思うけど。1.2リットル、ダウンサイジングターボエンジンを搭載していて、アイシンAW製のオートマチックを搭載している現行のプジョー2008は、ヨーロッパの街に溶け込むデザインでありながら、実用的でいいクルマだと思うんだけどなぁ。そういえば、最近、旅行記がずっと溜まっているので、愛車プジョー208の記事を書いていないけれど、1回目の車検を通し、引き続き愛車として町をキビキビ走っている。車検の記事を載せようと思っていたんだけど、そういえば記事を書かずにそのままになっている。
最後に白鳥たちに会ってブルージュの町とお別れすることにする。
さようなら、「天井のない美術館」ブルージュの町。14年前に感じた印象は間違っていなかった。きっと、これからも私は「ヨーロッパでどこがお勧めですか?」と聞かれたときに、ずっと「ブルージュ」と答え続けるだろう。
運河が町全体を取り囲むお堀になっていて、お堀の外に出ればブルージュの駅はすぐそば。
ブルージュとの街並みとは異なり、ブルージュ駅は近代的な駅舎。
窓口で切符を購入。ベルギーは鉄道の切符も買いやすいから、ヨーロッパ鉄道旅行初心者でも、旅しやすい国だろう。
ブリュッセル行きは9番ホームから14:57発。ブリュッセル中央駅はヨーロッパの中央駅によく見られる終端式のホームではないので、ブリュッセルを通過し、ベルギーを横断する形でEupenの町に向かう。
列車の出発まで10分ほどあるので、駅構内にあるフランス資本のスーパーマーケット、カルフールの小型店に立ち寄ってみる。
日本に輸入されているベルギービールはものすごく高いのに、ベルギーではミネラルウォーターもビールもコーラも似たような価格。
カルフールは他のスーパーマーケットよりも安いかも。昨日から観察している“Jupiler”が1.15ユーロ。
ブルージュ駅は近代的な駅で高架ホームになっていてエスカレーターでホームに上がる。
14:57発ブルージュ経由Eupen行きの特急ICは、ブリュッセルまでの停車駅はゲント・セント・ピータース駅のみ。ブリュッセルまでの所要時間は1時間。1時間に3本程度運行されており、時刻表を見なくても心配ない。ベルギーの鉄道は高頻度に運行されているので、鉄道旅行にはとても便利な国。
オステンド方面から列車が入線してきた。もう少しブルージュ観光を早く切り上げて、オステンドに行ってみても良かったかもしれないなぁ。夏だったら日没が遅いので、まだ午後3時なのでこれからオステンドに行ってもいい。
席に座ると、水代わりにベルギービール。缶ビールでは一番見かける“Jupiler”を飲みながら、去り行くブルージュの風景を思い起こす。
ゲント・セント・ピータース駅に列車は到着。乗客が乗り込んでくるけれど、座れないほどではない。
次の停車駅はブリュッセル南駅。ロンドンに向かうユーロスターやパリに向かうタリスなどの国際列車に乗るときにはブリュッセル南駅が発着駅となる。私がフランスのリールに行ってみようと考えたのも、ユーロスターに乗ればブリュッセルからリールに30分程度で着いてしまうから。
ユーロスターの車両が見える。そういえば、私はイギリスにも2003年以来13年も行っていないなぁ。しかも、イギリスはロンドンしか訪れていない。どうも、ヨーロッパに行くとなると、フランスやイタリア、スペインなどのラテン系の国の方が好き。だって、ぬるいビールと値段が高いわりに美味しくないごはんを食べるくらいなら、ごはんが美味しい国の方が楽しいんだもん。そろそろ、カタール航空の「偏見」を克服したように、イギリスはごはんが値段が高くて美味しくないという「偏見」も更新すべきかもしれないなぁ。
ブリュッセル南駅に到着。タリスの車両が見える。ブリュッセルからパリ日帰り旅行だってできなくはない。逆にパリからブリュッセルにムール貝を食べに日帰り旅行も可能。だけど、飛行機をオープンジョーで手配して、ブリュッセルとパリの周遊旅行にした方がいいと思うけれど。
次はブリュッセル中央駅。フランス語ができるわけではないんだけど、慣れているせいかオランダ語表示よりもフランス語表示の方が安心する。
タリス車両と並走する。2015年11月13日にテロ事件が発生してから、今のフランスはどうなっているのかなぁ。最近のテロ事件は、事件の場所の象徴性が乏しく、ただ人を殺すだけで大義がない。場所に象徴性がなければ、ヨーロッパのどこでテロが発生してもおかしくない。ベルギーから帰国11日後に発生した2016年3月22日ブリュッセル連続テロ事件も、「空港」という場所には象徴性はなく、多くの一般市民が集まる場所で大量殺人が行えるという目的しか考えられないし、2016年7月14日も、“14 Juillet”という日には象徴性はあるけれど、花火大会が開かれていて多くの一般市民が集まる場所というだけで、ニースという場所の象徴性がわからない。もはや、テロ事件はどこの国のどこの都市で発生するかわからない。
列車はブリュッセル中央駅に到着。アントワープ、ゲント、ブルージュを巡る小旅行、楽しかったなぁ。それに、14年前に感じたブルージュの町の印象を再確認できたし。やっぱり、14年前に「いいなぁ」と感じたブルージュの町は、今も変わらなかった。私は、これからも「ヨーロッパでどこがお勧めですか?」と聞かれたときに、ずっと「ブルージュ」と答え続けるだろうし、きっと大切な人が「連れ」となった時には私は一番お気に入りの町であるブルージュの町を案内するだろう。その時には一緒に馬車に乗ろう。そして、アントワープに一緒にダイヤモンドを買いに行こう。
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