冬のマルタ・ヴァレッタ一人旅2日目(1)ヴァレッタ、グランドハーバーを見下ろすアッパーバラッカガーデンへ。
2016年1月14日木曜日、マルタで迎える初めての朝。朝起きると、まずはベランダに出てバルータ湾を眺める。リゾート気分を味わうにはやっぱり風景も重要。部屋をアップグレードしてよかったなぁ。
まだ太陽が昇っていない。旅行に出ると私は日中歩き回っていることもあり、夜遊びもしないので通常の生活よりも早く寝てしまうので、いつも早起きになってしまう。
ルメリディアン・セントジュリアン・ホテル&スパの朝食レストランに向かう。オムレツをオーダーすると焼いてくれるコーナーがあったり、普段は安ホテルでパンとコーヒーにせいぜいハムとチーズくらいのコンチネンタルブレークファーストに慣れているので、豪華な朝食レストランではうかれて楽しくなってしまう。
滅多に豪華なホテルに泊まらないために貧乏性であることと、味を試してみたくなってしまい、どうしても初日は量が多くなってしまう。これでも、だいぶセーブしたほうなんだけど・・・。もちろん、オーダーしてオムレツを焼いてもらう。
部屋に戻るとようやく太陽の光が差してきた。町を歩くのも好きだけど、ホテルでのんびり本を読んだりして過ごすのも好き。実は観光するのも、リゾート気分を味わうのもどっちも好き。
でも、昨日雰囲気だけ感じたヴァレッタの町を早く探検してみたくて、さっそくホテルを出発。
ヴァレッタ方面のバス停は、マウント・カラメル教会の前にある。
昨日はこのバス停は空港からのバスを降りただけだったので気にしていなかったバスの時刻表をみてみることにする。
ヴァレッタ方面は13番バスに乗る。1時間に5本ほど運行されているので、10分程度待てばバスが来そうなので、あまり時刻表を気にしなくてもいいかも。バスの便数が多く、セント・ジュリアンからヴァレッタの町に出るのは簡単なので、ホテルはセント・ジュリアンやスリーマにとっても不自由はない感じ。
このバス停からマルタ・ルア国際空港行きのバスも30分に1本ほど走っている。バスが時刻表通りに来れば、あえてトランファーサービスを使わなくても大丈夫かなぁ。問題はこの時刻表通りにどのくらい正確にバスが来るかどうかだけど・・・。最高30分待てば必ず来るのであればいいんだけど・・・。
13番バスではなく、14番バスが来る。14番バスのルートはよくわからないけど行き先表示はヴァレッタなので乗ってしまうことにする。バスカード“Tallinja Card”を購入したのでバスは乗り放題だから、間違ったら戻ればいい。
14番バスは13番バスと同じルートだったみたいで、順調にスリーマを抜けて、ヴァレッタに入る手前まで走ると渋滞にはまる。しばらくたっても渋滞は全く動かない。運転手の判断で急にバスの扉がすべて開く。何かしらの原因で車列が進まない渋滞が発生しているので降りた方がいいということ。どうも、ギリシャでのメトロのストライキといい、私の旅はこのところ公共交通機関でうまくいかないことが多い・・・。
車列が全く動かないので単純な交通渋滞ではなさそうな雰囲気。渋滞の先頭に行くと、交通事故でバイクの男性が道路の真ん中で人々に囲まれながら仰向けに倒れている。周囲に人が囲んでいるのに救護されていない様子を見ると一大事ではないのだろうけど・・・。救急車や警察もまだ来ていない。
城壁で囲まれたヴァレッタの町まではあと少しだけど、歩いて行くのは大変かもしれないなぁ。だけど、バスが来ないのだから歩くしかない。急ぐ旅ではないからのんびり歩いていくことにする。ヴァレッタを取り囲む城壁の角には見張り台があるのがわかる。
私は綿密に一日のプランを考えないので、あまり小さなアクシデントは気にしない。小さなアクシデントはそれも旅行の一部だと思っている。だって、この風景をじっくりみることなんて、アクシデントがなければなかったこと。なかなか美しい風景じゃない。偶然だけど、この風景を見られてよかったのかもしれないじゃない。人生、ポジティブに考えなくちゃ!
ヴァレッタ市街に向かって坂道を登るけど、目の前に見える門はまだヴァレッタのあるシベラス半島を守る最初の城壁ライン。堅牢な要塞都市であるヴァレッタの町は遠く、さらに坂道を登らなければならない感じ。
バス停を発見。スリーマ方面からのバスはしばらく来なそうだけど、違う方向から来るバスでヴァレッタに向かうことができそうなので、バスを待つことにする。
よかった。違う方面からヴァレッタ向かうバスが来た。バスカード“Tallinja Card”を持っていれば、チケットのことを気にせずにいつでもバスに乗れるという安心感がいい。最初から採算が取れるとは思っていないけど、たくさんバスに乗った方がいいし。
無事にヴァレッタのバスターミナルに到着し、いよいよヴァレッタ旧市街の街歩きを始める。
橋を渡って城壁の内部に入る。メインストリートであるリパブリック通りの人通りはまばらな感じ。
階段を上ったところにあるのはオーベルジュ・ドゥ・カスティーユと呼ばれる建物で、今は首相官邸となっており内部の見学はできない。“Auberge de Castille”というフランス語の通り、かつてはスペイン出身の騎士団の宿泊所。もともと騎士団は、聖ヨハネ騎士団としてエルサレムにて巡礼者の保護を目的とした病院や宿泊施設を運営していた。その後はイスラム教の勢力拡大を防ぐ砦として、ロドス島陥落を経てマルタを本拠地とした。騎士団は出身地によりフランス、オーヴェルニュ、プロヴァンス、イタリア、イングランド、ドイツ、アラゴン、カスティーリャの8つに分かれており、そのうちのカスティーリャの宿泊所となる。
このあたりは政府の機関が立ち並び、奥に見えるのはマルタ中央銀行。
アッパー・バラッカ・ガーデン“Upper Barracca Garden”に入ってみることにする。
この公園は高台にあり、グランドハーバーを見渡せる位置にある。
公園からグランドハーバーを見下ろすと、大砲がグランドハーバーに向けられている。このグランドハーバーの対岸にある要塞とともに、オスマン朝トルコ軍の襲撃からマルタをマルタ騎士団が死守する1565年のマルタ大包囲戦“Great Siege”が行われていたのだろうなぁ。
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