冬のマルタ・ヴァレッタ一人旅1日目(4)気になってしまうマルタ・ヴァレッタの「出窓」。
バスはヴァレッタのバスターミナルに到着。回送バスの“SORRY NOT IN SERVICE”の表示をみると、昨年8月に広島の路線バスで見かけた「すみません回送中です」と同じような表現が、マルタでも行われている。
※参照
平和の尊さを感じに広島一人旅 1日目(1)初めての成田空港第3ターミナル、初めての春秋航空日本。
いよいよ橋を渡ってヴァレッタ市街に入る。入口の左右は高い城壁に囲まれている。
右側も堅牢な城壁。1565年のマルタ大包囲戦“Great Siege”後に作られたヴァレッタの町は、再びオスマン朝トルコ軍が攻めてきても持ちこたえられるように作られたのだろうなぁ。
1565年のマルタ大包囲戦“Great Siege”後の16世紀に築かれたヴァレッタの町は、イスラムの影響を受けた細い路地の迷路のような町ではなく、まっすぐな道が延びている。だけど、私はなぜか建物の「出窓」に注目してしまう。
ヴァレッタのメインストリートであるリパブリック通りは賑やかな雰囲気。
ヴァレッタの町が築かれたのは16世紀以降。ヨーロッパの建築様式を取り入れていると思われるんだけど、このような出窓のある建築はどこの国の影響を受けているのだろう?すっかり、私は町を感じるよりも出窓に注目してしまっている。
私が今まで訪問した都市だと、どこの町の雰囲気が近いのだろう?ずっと考えていて、思い浮かんだのはスペインのビルバオ?スペインの影響を受けていてもおかしくはない。それとも、私が知らない「まだ知らないどこか」なのか。マルタで独自に発展したのだろうか。出窓のことなんてどうでもいいのに、好奇心が止まらない。こんな子どもみたいに好奇心をもっているから、40歳をとうに過ぎてもいまだに大人になりきれずに結婚もできないのかもしれないなぁ。
出窓のことを考えているうちにヴァレッタの町の中心にある騎士団長の宮殿前にあるパレス広場に着いてしまった。ヴァレッタの町はそんなに大きな町ではない。だけど、当然ながら入場時間は終わってしまっているので、今日のヴァレッタ散策はここまでかなぁ。
パレス広場のすぐ脇には、1837年創業のカフェ・コルディナがあるので入ってみることにする。
このパイのようなチーズケーキはどんな味なんだろう?どうしても、食べたことのないものを見つけると好奇心から食べたくなってしまう。やっぱり、私の子どもっぽい好奇心が普通に結婚して、普通に人生を歩むことのできない理由かも。
気になったら試してみる。リコッタチーズのようなチーズが入ったパイは、甘さ控えめだけど美味しい。
日が沈み、だいぶ周囲が暗くなってきた。今日はヴァレッタの町の雰囲気を感じるだけ。明日は聖ヨハネ大聖堂をゆっくりと訪れよう。
この建物はなんだろう?どうもアテネを訪れてから、ギリシャ風の外観を見ると気になってしまう。
ヴァレッタ観光は明日にして、今日は雰囲気だけを感じてバルータ湾に戻ることにする。鉄道のないマルタはバスが主要交通機関。当然ながらヴァレッタがハブとなっており、ここからマルタ島内の各町に向けてバスが発着している。マルタ島内の観光名所を巡るなら、ホテルはヴァレッタに取るのが便利。
案内板があるので、行き先によってバス乗り場は決まっている。細かく分けられているので、乗るバスの路線番号さえわかれば、バス乗り場をみつけるのは簡単。
下りのバス停は、ルメリディアン・セントジュリアン・ホテル&スパのちょうど前に停車する。このままホテルに戻らずにレストランを探すことにする。
ルメリディアン・セントジュリアン・ホテル&スパが建つバルータ湾は、スリーマやスピノーラ湾などと比べるとレストランが少ない。「地球の歩き方」に掲載されているお店も周辺にはあまりない。
マルタ料理というのを知らないけれど、地理的にイタリアに近いはずだから、ヴァレッタに向かう上りのバス停のそばにあるイタリアンのお店に入ってみることにする。
Piccolo Padre
http://www.piccolopadre.com
海が見える席に案内される。右側の手すりの下はすぐに海。夏だったら、ものすごく気持ちよさそう。
ずっと機内食を食べ続けてきたのと、好奇心に負けてヴァレッタで食べたチーズケーキがそれなりに大きくて、夕食はパスタで簡単に済ませることにする。まったく、夕食前に大きなチーズケーキ食べたらお腹がいっぱいになるなんて、大人ならばわかりそうなものなのに・・・。もしも「連れ」が一緒にいたら、きっとあきれられるだろうなぁ。だから、私と一緒に旅行に行く「連れ」がいないのかもしれない。
小さめのサラダはないかとリクエストしてつけてもらったサラダ。
パスタメニューの中から“Paccheretti with Maltase Sausage”を注文したら、幅広のパスタ。私の本当に悪い癖はどうしても知らない食べ物を見ると好奇心から試してみたくなってしまう。メニューを見て想像できないものを頼んでしまう癖がある。まず“Paccheretti”というのを私は知らない。それにマルタのソーセージ“Maltase Sausage”に惹かれて頼んでみたけど、これがなかなか美味しい。
そして、食後にはティラミスを。なかなかこのイタリアンレストラン、美味しかったかも。
少しだけ訪れたヴァレッタの町を明日はゆっくりと観光してみよう。なかなか城壁で囲まれた城塞都市ヴァレッタはおもしろそう。
ホテルに戻り、ベランダからバルータ湾の夜景を楽しむ。1月のマルタは長袖シャツ1枚だと少し肌寒い程度で冬なのに温かい。以前に8月のキプロスを訪れて、日中が暑すぎて半日観光すると歩くのが嫌になってしまい、午後は毎日ビーチでのんびりしていた。きっと、マルタもキプロスと同様に真夏は暑すぎるだろうから、街歩きが主体ならばマルタは冬のほうがいいのかもしれないなぁ。
夜のバルータ湾をぼーっと眺める。バルータ湾は冬季だからか外は静かで落ち着いた雰囲気。バルータ湾はスリーマに比べるとレストランも少ないし、お店も少ない。だけど、のんびり滞在するには最適の選択肢。頻繁にバスが走っているので、レストランやお店のあるスリーマにもスピノーラ湾にも簡単に行けるから。
そして、普段は私が泊まるホテルは安ホテルなので滅多に味わえない、バスジェルを入れた泡のお風呂を楽しむ。そして、一人では広すぎるベッドに困惑しながら眠りにつく。
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コメント
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懐かしいですマルタ!
私が行ったのは2年前だったかな…。
観光のことを考えて、ハブになっているヴァレッタのホテルに泊まりました。
治安も良いし、建物の壁の色が優しいハチミツ色でとてもステキな街ですよね。
前の記事に書かれている、コミノ島のブルーラグーンも行きましたよ!
美しさを共感する「連れ」はいなかったけど、一人で感動しまくりでした(笑)
この後、どんな所を観光したのか楽しみにしています。
投稿: 絵里 | 2016年4月27日 (水) 21時16分
絵里さん、こんばんは。
マルタに行かれたのですね。マルタ、事前に考えていたよりも魅力的なディスティネーションでした。ですが、マルタは小さい島と思っていたら見所は多くて、3泊5日の弾丸旅行では自分が思っていた以上に周遊できませんでしたので、絵里さんの期待通りの記事が書けるかはちょっと不安です・・・。
コミノ島、冬じゃなければヴァレッタ観光を多少カットしても、間違いなく最優先に旅程に入れると思います。私もコミノ島に行って感動しまくりたいです。もちろん「連れ」がいなくとも・・・。その意味では、マルタは見逃しているところが多く、ディスティネーションとしてリピートもありだと感じています。
投稿: ラコスケ | 2016年4月27日 (水) 23時15分