ニューカレドニア・ヌメア一人旅2日目(2)ヌメアのマルシェのカフェで朝ごはん。
これがニューカレドニアで養殖されている「天使の海老」なのかなぁ?
私は南半球を訪れるのが初めてなので「まだ知らない」魚が並べられている。どうしても見たことのない魚をみると「これはなんだろう?」という好奇心が止まらない。
そして、ショーケースには種類だけではなく、たくさんの量。このあたりは豊かな海なんだろうなぁ。
小魚をこのままフライにしたら美味しいだろうなぁ。ヘルシンキの港沿いの市場みたいに小魚のフライなどの軽食が取れるお店があればいいのに。
生牡蠣も売られている。ブルターニュ地方のカンカルみたいにこの場で食べられればいいのに。そうそう、日本のプリっと身が詰まった牡蠣はどうも苦手で食べられないんだけど、フランス牡蠣は淡白なので食べられるという表現をしているニューカレドニアに関する先行研究を見かけたんだけど、単なる「フランスかぶれ」な思い込みではないのかなぁ?客観的な史実として、現在のフランスの牡蠣は、ブロン種(ヒラガキ)以外は、ほとんどが歴史的な経緯があって「宮城種」のマガキであることを知っているのかなぁ?そう、現在のフランスの牡蠣のほとんどは、もともとは日本の宮城県産なのだ。
このあたりは、今は絶版になってしまっているかもしれないけれど、畠山重篤「牡蠣礼讃」文集文庫 2006.11が詳しい。
へぇ、“Sashimi”も売られている。省略されて“Sashi”になっている。
旅番組や旅行記などで必ず出てくるヌメアのマルシェのカフェ。想像と同じ…。日曜日の朝のカフェは、もっと混んでいるかと思ったけど、わりと空いている。
カウンターを見上げるとメニューが書かれているので注文しやすい。フランス語だけど・・・。
フランス本国に旅行する時はたいていホテルで朝食を済ませてしまうし、昼食もレストランが多いので、実はクロックムッシュやクロックマダムをフランス本国で食べることって最近はほとんどない。むしろ、朝食はフランスパンにバターとジャムをたっぷり塗ったタルティーヌの方が好き。発酵バターの芳醇な香りがふわっと鼻に抜けるクロワッサンの方が好き。
むしろ、パン・オ・ショコラのほうが普段フランスで私が食べている朝食かも。カフェオレを“BOL”で頼んだら、ものすごく大きくてびっくり。
クロックムッシュは、食パンにハムとチーズを挟んで作られている。
定番過ぎるけど、けっきょくクロックムッシュも食べることにする。
にぎやかなマルシェを散策した後で、ヌメアのマルシェのカフェでカウンターに座り、一人でカフェオレを飲みながら、クロックムッシュを食べる。今回の旅行でやりたかったことがさっそく完了。
ハムとチーズが挟まれているだけなんだけど、クロックムッシュ、なかなか美味しいじゃない。
賑やかなマルシェの中にあって、落ち着いた雰囲気のマルシェのカフェでのんびり過ごす。現地滞在は実質2日間のみだけど、今回はのんびりすごそうと思っていたので、ニューカレドニアという選択は今のところ大正解。
再び、マルシェを散策しようとすると、やっぱりここはフランス。ブルターニュの旗を掲げられてしまうと、もう誘惑に負けるしかない。私にとってのフランスの魅力は、地方色が豊かであること。フランス旅行はアルザス地方、プロヴァンス地方、ブルターニュ地方、バスク地方など地域によって文化が違うから楽しいし、だからこそ私は何度もフランスを訪れている。
ヌメアはガイドブックに「小パリ」と表現されていることもあるけど、まったくもってパリじゃない。ニースでもない。マルセイユでもない。フランス本国のどこかの街に例える必要はなく、アルザス地方、プロヴァンス地方、ブルターニュ地方やバスク地方と同様に、ニューカレドニアはニューカレドニアとして個性のあるフランスの地方と考えればいい。
だけど、ここはやっぱりフランス。ニューカレドニアだけどブルターニュのクレープを食べることができる。
キャラメル塩バターのクレープ、美味しい。ヌメアでブルターニュ地方のレンヌにいる気分。
再びマルシェを散策する。地元産の果物には“Local”と書かれている。
“Pomme liane”を先ほど見たときはわからなかったけど、パッションフルーツ。
ローカルな食材もあるかと思えばフランス本国のマルシェのようにオリーブ屋さんがある。ニューカレドニア独自のものもあれば、フランス文化も混ざり合うヌメアのマルシェは本当に楽しい。テーマを決めてローカルなものを探し回ってもおもしろいし、フランスらしさを探し回ってもおもしろい。
テントごとに売られている物が違って、お店をのぞきながら歩くのが楽しい。
けっきょくここでは私はなにも買わなかったんだけど、ヌメアでアクセサリー系のおみやげを探すなら、マルシェが一番いいかもしれない。
「ハネムーンの下見」ではなく、もしも一人じゃなくて相方とヌメアに次に来ることがあったら、一緒にアクセサリーを見てまわるんだろうなぁなんて勝手に妄想してみる。
ヌメアのマルシェ、楽しかったなぁ。私がマルシェを好きな理由は、その地域の特性を感じることができるから。どんな野菜があるのか、果物があるのか、魚があるのか。初めて見るお菓子やパンを買って食べるのも好き。ヌメアのマルシェは、フランス本国とは異なる生鮮食品がある反面で、オリーブやソーセージ、チーズなどフランス本国のマルシェと変わらないような品揃えもある。
ニューカレドニアを、アルザス地方やバスク地方など地方色豊かなフランスの1つの地方として探検するのもおもしろいし、本国から遠く離れているのに感じられるフランス文化を探すのも楽しい。だけど、くれぐれも月曜日にはここに来ない方がいい。こんなに楽しいヌメアのマルシェを、期待はずれに感じてしまうのはもったいない。
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