南イタリア・マテーラ・アルベロベッロ一人旅3日目(2)ひとりぼっちのバレンタインデー、アルベロベッロのリオーネ・モンテ地区で町歩き。
マテーラからアルベロベッロまでミニバスでの移動を終えて、アルベロベッロの旧市街の中心部と思われる場所で降りる。観光案内所がすぐにわかる場所にあればいいのだけど、見当たらない。迷ったらスタート地点に戻ってくればいい。道に迷うことを覚悟で路地に入ってみることにする。
2015年2月14日の天気は快晴。Nikon1 J3にサーキュラーPLフィルタを装着すれば、青空が真っ青に映る。PLフィルタなんてフィルム式カメラ時代の撮影技術なので、今はデジタル一眼レフカメラを持っていてもPLフィルタを使用している人は少ないけど。
もう道に迷うことなんて気にせずに、風景に惹かれてどんどん坂道を上っていく。
マテーラのサッシ地区とは異なり、アルベロベッロのトゥルッリは観光化が進んでおり、路地に面するトゥルッリはほとんどがおみやげ物屋さんになっている。でも、人の気配がしないマテーラのサッシ地区を歩いて来た私にとっては、歩いているとお店の人から声をかけられると一人じゃない気がしてホッとする。
平らな石を積み上げて作られているトゥルッリの屋根っておもしろい。
ずっと坂を歩いていくとサンタントニオ教会に到着。今さらだけど、ランドマークとなる建物を見つけて、ようやくガイドブックの地図上の自分のいる場所をきちんと把握する。現在、歩いている場所はリオーネ・モンテ地区というエリア。
トゥルッリが立ち並ぶリオーネ・モンテ地区にある教会の屋根は、トゥルッリと同じく石積みの屋根。
教会の中は明るく、リゾート地の教会みたい。いつものように、教会に入ると椅子に座り、平穏を味わう。
教会の天井を見上げると、屋根の内側は空洞になっており、先端部からは光が入っている。
現在地さえわかってしまえば、あとはリオーネ・モンテ地区を自由に散策。地球の歩き方の地図と実際に今まで歩いた距離を考えると、どうやらアルベロベッロのトゥルッリ地区はそんなに大きくはない感じ。
さらに路地に入ってみるけど、マテーラのサッシ地区と同様にリオーネ・モンテ地区ではあまり生活感を感じない。
トゥルッリとトゥルッリの間にサンティ・メディチ・コズマエ・ダミアーノの聖地記念堂“Casillica dei Santi Medici”が見える。
リオーネ・モンテ地区は生活感をあまり感じない。だけど、おみやげ屋さんが並んでおり観光地らしく賑やかで楽しい。
さらに路地に入ると小さな三輪自動車が停車していたり、少しだけでも生活感を見つけるのが好き。
このブログでは、なぜトゥルッリが作られたのかは検索すれば他の人がきっと解説しているから省略するけど、なぜトゥルッリの町が作られたのだろう。他の地域では見られない特異な家が、なぜアルベロベッロだけにトゥルッリが集落として存在するのかなぁ。
澄みきった青空のせいか、真っ白の壁のせいか、観光地らしいおみやげ屋さんのせいか、町歩きが楽しい。どんどん路地に入り、トゥルッリの世界を楽しむ。
日本のテレビ番組でアルベロベッロというとよく登場するのはこのおみやげ屋さん。
なぜかこんな所に日本人の陽子さんのお店「陽子の店」が。中に入ると、陽子さんからテラスに上がって自由に見学していくように言われる。
いつもは歩いている「視点」で町を見ているけど、少し違う「視点」から見ると町の見え方が違う。物事も同じで、同じオブジェでも見る角度によって見え方が違う。
屋上から見ると、にょきにょきタケノコみたいにトゥルッリの屋根が見えておもしろい。
丘の上にはサンティ・メディチ・コズマエ・ダミアーノの聖地記念堂が見える。ここから、どれくらいの距離なのかなぁ?
反対側の丘にもトゥルッリが密集している。今度は反対側の丘にも行って見ようかなぁ。1階に下りると、陽子さんがイタリアの美味しいおみやげをたくさん試食させてくれる。本当は買っていきたかったんだけど、なにしろデイパック1つで旅をしているもので、バーリからミラノまで手荷物を預けずに戻るつもりなので液体のものを買うわけに行かず、陽子さん、なにも買わなくてごめんなさい。
トゥルッリを見ていると、円錐の形だけではなく、色々な形があっておもしろい。このトゥルッリは、壁が白く塗られていないから、石を積んで作られているのがよくわかる。
てっぺんにはお皿みたいなものが載っているけど、どうなっているのかなか?
美しい町並みを見るのも楽しいけれど、アルベロベッロの町歩きは、トゥルッリのおみやげ屋さんをのぞきながら歩くのが楽しい。
ふと、今日はバレンタインデーであることを思い出す。もしも一人旅じゃなかったら、マテーラのサッシはベンチに座って一緒に黙ってサッシを黙って眺めていたいけど、アルベロベッロだったら、おしゃべりしながらおみやげ屋さん巡りが楽しいかもなぁ。
ようやく観光案内所を見つけて町の地図をもらう。観光案内所の若い女性に、トゥルッリの風景が一番きれいに見える場所はどこ?と訪ねると、地図に指を差して教えてくれる。坂道を下り、反対側の丘にあるアイア・ピッコラ地区を目指す。
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