青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 3日目(1)名古屋駅で途中下車。
2015年3月5日木曜日。今日はなにしろ東京駅まで10時間かけて帰らなくちゃならないので朝6時に起きて、ホテルの朝食レストランへ。旅行も2泊目になると、色々なものが食べたい気持ちも少し落ち着いてくる。敦賀マンテンホテルの朝食レストランも、ホタルイカの沖漬け、へしこなどの郷土料理が並んでいたり、鯖寿司があったりと充実している。
少しでも早く東京に向かって進もうと思って朝7時前に敦賀マンテンホテルを出る。
明るくなって駅前ロータリーを見ると、敦賀駅は夜に感じたよりも、かなり大規模工事中。
敦賀駅は北陸新幹線のカウントダウンではなく、トワイライトエキスプレスのラストランまであと8日と、さすがに北陸新幹線押しではない様子。青春18きっぷにスタンプを押してもらい、今回の「青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅」の最終日がスタート。
まずは敦賀7:17発の近江今津行きの列車で近江塩津駅を目指す。駅名からもわかるとおり、北陸を出て、近江の国に入る。
5番ホームに向かうために跨線橋を渡る。敦賀の町は港の方向以外は周囲を山に囲まれている。福井方面も山。
そして、これから向かう琵琶湖に抜ける方向も山。鉄道や自動車のない時代は琵琶湖方面から北陸に向かうには、峠道を越えてこの敦賀を通っていったのだろう。北陸本線、そして国道8号線も北陸自動車道も通る敦賀の町は今も昔も交通の要衝。
今回の鉄道旅行ですっかりお馴染みのJR西日本521系交直両用電車。敦賀から米原、湖西線方面は直流なので、交直両用電車でなくてもいいと思うけど、この2両編成の電車が使い勝手がいいのかなぁ?
敦賀駅から乗る乗客は少なくて最初はガラガラだったけど、福井駅発の列車と接続しており、福井方面からの乗り継ぎ客がけっこういる。早朝に敦賀駅始発の新快速が設定されていたけれど、敦賀から京都・大阪方面に通勤している人もいるのかなぁ?
右側に分岐するのは小浜線。一度は自分の目で見てみたいと思っている、東大寺二月堂で3月12日に行われる「お水取り」は、3月2日に小浜市にある「鵜の瀬」から「お水送り」として奈良県にある東大寺二月堂に送られる。10日間かけて若狭から奈良の東大寺まで水が運ばれると信じられている。
北陸本線の敦賀駅から新疋田駅間は、急勾配を超えるためにループ線になっているけど、電車に乗っているとあまりわからないかも。
列車は7:33近江塩津駅に到着。この列車は湖西線に入り近江今津駅に向かうけど、この駅でホームの反対側に米原行きの普通列車が接続している。1分の接続で、7:34に米原行き普通列車に乗り継ぐ。
この米原行きの普通列車、ちょうど通学時間帯のためにどんどん高校生が乗ってきて、2両編成の列車はかなり混雑している。新疋田駅が福井県との県境の駅なので、どんどん乗客を集めて高校があるような大きな町へ向かう。琵琶湖東部のこのあたりはどこが大きな町なんだろう?と思いながら、列車に乗っていると長浜駅で高校生が降りていく。長浜がこのあたりの大きな町なんだと気がつく。
そして、普通列車は8:13米原駅に到着する。2両編成の521系は折り返し敦賀に向かう。
反対側のホームには大阪方面に向かう新快速の列車が停車している。北陸本線から大阪方面に向かう新快速に乗り継ぐ人が多い。
米原まで来てしまえば、あとは8:58発の「ひかり」に乗れば午前中に東京に到着。
だけど、今回は青春18きっぷの旅。ここから先は東海道線をひたすら東京に向かって乗り継ぐだけ。途中で飽きたら、いつでもギブアップして東海道新幹線に乗ることができるので、もう少しがんばってみることにする。それに、鉄道の旅は車窓の風景もいいけど、私は乗客を観察するのが好き。盗み聞きするわけではないけれど、方言を聞くのが好き。次の列車は8:33大垣行き。この駅からJR東海の管轄になる。
今までずっと2両編成の列車に乗ってきたから4両編成の列車を見ると長いなぁと思ってしまう。普段乗っている西武新宿線もJR中央快速線も10両編成に乗っているのに不思議な感じ。
今回の旅の経験から考えると県境の列車は空いていることが多いけど、大阪方面からの列車が米原駅に到着すると、けっこう在来線を乗り継いで大垣方面に向かう乗客がいる。
関ヶ原のあたりに雪をかぶった山があるけど、なんていう山なんだろう?
見たことのないカラーリングの電車が見えてきた。列車は9:05大垣駅に到着。
次の電車は、6分の接続で9:11豊橋行き新快速。列車はさらに2両増えて6両編成。大垣まで来てしまえば、ここから先の東海道線は15~20分に1本程度の高頻度で運行されており、北陸本線を旅してきた時のように、次の電車が何時にくるのかを気にしながらではなく旅行ができる。
豊橋行きの新快速列車に乗る。大垣駅は、かつては東京行きの夜行列車の始発駅だった。青春18きっぷの旅は、いつも大垣駅から夜行列車に乗り継いでいたので、この駅から東京駅まではいつも深夜に乗っていたため、日中の風景を眺めながら東海道線を旅するのは、まだ知らない世界。
豊橋行きの新快速は、大きな都市に向けてどんどん乗客が乗ってくる。
岐阜県の中核都市である岐阜駅で乗客が降りるかと思ったら、このまま名古屋方面に向かう乗客が多いようで、岐阜駅でさらに乗客が増える。
新快速の列車は岐阜駅の次は尾張一宮駅に停車後、名古屋に向かう。左手には清洲城が見える。
そして9:43名古屋駅に到着。混雑していた新快速列車の乗客のほとんどは名古屋駅で降りて乗客が入れ替わる。せっかくだから人の流れに乗って名古屋駅に降りてみる。
名古屋らしい食べ物を探しに地下街エスカに行ってみることにする。
そして、味噌かつで有名な矢場とん。名古屋めしもいいけど、ちょっとだけ問題がある。今朝、気合いを入れて敦賀を朝7時に出てきたので、名古屋到着が10時前と早すぎる。お弁当でも買えればと思ったんだけど、まだお店が開いていない。うーん、もっとゆっくり敦賀を出発すればよかったかな。私の旅の「行き当たりばったり」加減がわかるような気がする。なんとなく、お昼ぐらいに名古屋について、名古屋めしを食べてから東京に向かおうと考えていたのに・・・。
「あんかけスパ」って食べたことがないなぁ。チェーン展開しているお店だと思うので、名古屋ではそれなりに有名なはず。「あんかけスパ」って美味しいのかなぁ。朝ごはんは旅行に出るといつも以上にしっかり食べているので、10時にはおやつは食べられるけど、まだお腹が空かない。名古屋で観光して時間をつぶすか、それとも帰るのが遅くなってしまうので先に進むか、少し迷う。
« 青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(4)敦賀で「水かに」を食べる。 | トップページ | 青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 3日目(2)写真には残らない各駅停車の旅の魅力。(浜松駅で途中下車) »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 一目惚れをしたポルトへの旅 3日目(2)ブラガで10時のおやつは巨大ケーキ。(2020.07.30)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 3日目(1)ポルト、サン・ベント駅からブラガに向かう。(2020.07.27)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(4)カミーノを一人で歩き切った旅人と合流。お昼ごはんはポルトのB級グルメ、コンガ“Conga”のビファナ“Bifanas”を。(2020.06.27)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(3)ポルト・フランシスコ・サー・カルネイロ空港からポルト・メトロに乗ってポルト市街へ。(2020.06.24)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(2)パリ・オルリー空港からTAPポルトガル航空に乗っていよいよ一目惚れをしたポルトへ。(2020.06.17)
「北陸」カテゴリの記事
- 青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 3日目(2)写真には残らない各駅停車の旅の魅力。(浜松駅で途中下車)(2015.03.28)
- 青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 3日目(1)名古屋駅で途中下車。(2015.03.24)
- 青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(4)敦賀で「水かに」を食べる。(2015.03.21)
- 青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(3)突然の山中温泉へ。(2015.03.18)
- 青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(2)雨の金沢を歩く。(2015.03.17)
« 青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(4)敦賀で「水かに」を食べる。 | トップページ | 青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 3日目(2)写真には残らない各駅停車の旅の魅力。(浜松駅で途中下車) »
コメント