青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(2)雨の金沢を歩く。
とりあえず今回のJR最後の「信越本線・北陸本線」を巡る旅のテーマを達成して、金沢駅で途中下車。へぇ、金沢駅のキオスクはセブンイレブンになっている。
富山駅と違って、金沢駅はすでに北陸新幹線開業の準備は進んでいると見えて、シャッターの奥には新幹線の改札がすでに完成している様子。
世界的な流行なのか、金沢駅はストラスブール駅のようにガラス張りのドームに覆われている。
ガイドブックもなければ、なにも考えていない金沢観光。とりあえず兼六園を目指してバスに乗る。本当は歩いて町を感じるのが好きだけど、どうも長野で善光寺が思ったよりも遠かったので、積極的にバスを使ってしまう。3月4日は北陸新幹線もまだ開業していないのに金沢は観光客が多い。しかも、女子のグループ旅行、「女子旅」が多い。近江町市場を通り、東山茶屋街の入口にあたる橋場を通り、「兼六園下」バス停でバスを降りる。
地図も見ていないので入口がわからなくて、とりあえず兼六坂の途中にある小さな入口から兼六園に入る。
この日は雪が降るような寒さは感じない。風景を感じるのであれば、むしろ雪の兼六園のほうが風情を感じるかもしれないなぁ。
遠くを見ると北陸新幹線の高架橋が見える。2015年3月14日からは、きっと、ここから北陸新幹線が走る姿を見ることもできるだろうなぁ。
日本庭園なので飽きてしまうような気がするんだけど、私はけっこう兼六園が好きで、金沢を訪れると立ち寄ってしまう。
なにが好きだと考えると、やっぱり庭園の風景が美しさを感じるし、歩いていて心地よい。
何度か来ているので、広い庭園の中で今日は北陸にも来ている春の訪れを探すというテーマをもって歩いてみる。
まだ梅林に咲く花はまばらだけど、確実に北陸・金沢にも春が来ている。
やっぱり、兼六園の散策は好きかも。もうちょっと晴れていればベンチに座って、ぼーっと景色を眺めているんだけどなぁ。
美しい庭園を感じていると、残念なことに雨が降り始めてきていて、雪だったらそれも風情だと感じるんだけど、傘を差さなければならないくらいの強い雨。そろそろ兼六園をあとにすることにする。
今日3月4日は風も強く、雨も強く降ってくる。雨の中を歩き回るのは面倒になってきたので、兼六園からバスが通ってきた道筋を通り、金沢駅に戻ることにする。
バス通りを歩いていると、森八という大きな和菓子屋さんがあるので入ってみる。ガイドブックをもっていないので、どれが有名なお菓子なのかはよくわからないけど、直感で美味しそうに感じたお菓子を今日のおやつ用にバラで購入する。ガイドブックを持っていると影響されるので、直感で美味しそうだと感じた物を買うのもおもしろいかもしれないなぁ。
ここまで来てしまうと東山茶屋街まであと少しなので浅野川を渡る。行きのバスでも東山茶屋街に向かう「女子旅」の若い女子のグループがこの近くで降りていったので気になっていた。
東山茶屋街は観光バスが停車しており、「女子旅」の若い女子グループよりも団体ツアーのお客さんで賑わっている。だけど、写真にも雨の線が入ってしまうくらい強い雨が降っている。雨が強くなかったら、ゆっくりお店をのぞきながら歩いたら楽しいだろうなぁ。たしかに、この雰囲気、お店で売られているものもたくさんあるし、「女子旅」向きかも。
雨じゃなくて雪が舞ってくれれば風情があるのになぁ。実は、もう雨の中を歩くのが嫌になってしまって、頭に思い浮かぶのは「撤収」の2文字。今日はまったくのノープランのぶらぶら旅なので、次に思い浮かんだのは「温泉」の2文字。すでに、町歩きをやめて温泉を探そうとしている。
「きんつば」のお店があるけど、森八でおやつを買ってしまったし、もう少しでお昼ご飯の時間だからどうしようかなぁ。そろそろ、近江町市場に戻ってお昼ごはんにしよう。
いかにも観光客向けのお店よりも、この食料品店のような風情が私は好き。
雨が強いので浅野川を再び渡り、近江町市場まで向かうことにする。雨は降っているけれど、せめてバスに乗らずに歩いて町の雰囲気を感じることにする。
浅野川沿いをずっと進むと金沢駅の方向からは離れて行ってしまうので、途中で細い路地を通り方向を修正中。ふと佃煮屋さんに併設されている「壺屋壺亭」というお店が目に入る。
へぇ、「治部煮」かぁ。そろそろお昼ごはんの時間だし、治部煮ってお店で食べたことってあまりない。金沢で治部煮を食べるのもいいかもしれないなぁ。当初は近江町市場で海鮮丼でも食べようかと思っていたけど、温かい食事もいいかも。
この「壺屋壺亭」は事前の下調べ一切なしで、歩いていて偶然見つけて入ったお店。11:30過ぎなので、私が最初のお客さん。そして、「治部煮御膳」1500円を注文。
雨が降っていなかったら温かい食事を食べようなんて思わなかったかもしれない。この治部煮御膳に出会うこともなかったかもしれない。雨がこの店と私を結びつけてくれたのかもしれない。色彩もきれいだし、なかなかいいじゃない。
うーん、治部煮が美味しい。味が濃いめなので、炊き込みご飯ではなく白いごはんでも美味しいかも。冷たい雨の中を歩いて来て、冷えた体には温かい食事が幸せ。
計画性のない行き当たりばったりの北陸の旅は、金沢を去り、冷えた体を温める温泉に向けて再び歩き始める。
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