青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 1日目(3)JR最後の信越本線で直江津へ。
お昼ごはんを考えていたら、ふと門前にあるお蕎麦屋さんが目に入る。信州と言えば蕎麦かなぁ?あからさまに門前というと立地がいかにも観光客が多そうな感じもするけど、店構えもいい感じだし、入ってみることにする。お店選びは、事前に調べておく場合と偶然に任せる場合があるんだけど、今回の場合は本当の思いつきで「大丸」に入る。
わりと大きな店で座席数もあるし一人客もけっこういるので、一人旅にはちょうどよいお店だったかも。更級そばを注文。
蕎麦が美味しい。海苔なしで蕎麦だけで十分に美味しい。つゆは甘め。お茶を注いでくれた若い女性の笑顔が、東京では感じないような心が透き通った感じがして、なかなか居心地も良い。適当に入ったお店だったけど、このお店にして良かった。
おみやげ物屋さんを見て回るけど、今回は2泊3日の予定なのでかさばるものは買いたくない。そんな中で、善光寺門前にある唐辛子屋さんがふと目に入る。どこのおみやげ物屋さんにも置いてあるし、サービスエリアなどでも置いてあるんだけど、ここが本店の様子。実は、善光寺の唐辛子は知っていたんだけど「八幡屋磯五郎」というお店の名前は今回、初めて知ったりして・・・。「ご開帳缶」や北陸新幹線が描かれた「イヤーモデル缶」などもあり、定番だけど、唐辛子を長野土産に。
「八幡屋磯五郎」の前がバス停になっていて、バスを待つ人が並んでいる。ちょうどバスが近づいてきて、20分くらい歩くんだったら駅に向かう帰り道はバスでしょう。
時刻は13時ちょうどくらい。各駅停車の旅の難しいところは、ここから富山までは列車の本数が少ないので、列車の時刻を気にしなければならないこと。もう長野駅周辺で見るところも思いつかないので長野駅13:37発の信越本線普通列車に乗って、先に進もうかな。北陸新幹線開業との関連があるのかは知らないけど、モニュメントの除幕式を行っている。モニュメントを見たかったんだけど、除幕式前のお偉いさんの挨拶が長すぎて、モニュメントを見ずに立ち去る。東急百貨店のデパ地下で長野名物を見る。長野県らしく、小布施の栗羊かんのお店が並んでいる。
長野駅前にはパティスリー「りんごの木」というお店が建っている。フランスを旅しているときと同様に、お菓子屋さんを見つけるとどのような地方銘菓が売られているのか見たくなってしまう。
長野駅はすでに新幹線は開業しているけど、北陸新幹線開業に合わせてなのかはわからないけど、駅ビルを改装工事中。たぶん、3/14にはグランドオープンしているんだろうけど・・・。
長野駅の場合はすでに東京行きの新幹線が運行されているので、新幹線の改札口を見に行く。
すでに電光掲示板には「新幹線(下り) 富山・金沢方面」の標示が取り付けられている。
そして、ここから先は最後のJR信越本線に乗る。2015年3月14日からは「しなの鉄道」の「北しなの線」に移管された区間だ。長野駅13:37発直江津駅行き。50分後の14:27発直江津行きでも、直江津駅からの富山方面に向かう接続電車が同じなので、長野にあと50分間滞在できるけど、先に進むことにする。
列車が入線するまで時間があるので、昼食後のデザートは、ながの東急のデパ地下にある小布施の栗菓子屋さんのひとつ、「桜井甘精堂」で買ったモンブランを待合室で食べる。栗菓子やさんのモンブラン、美味しい。もうひとつの「小布施堂」のモンブランも買って食べ比べをすれば良かったかなぁ。でも、2つは食べ過ぎ・・・。
直江津行きの普通列車が入線してくると、乗ってくる人がけっこういる。ローカル線は地域内の大きな都市を中心に人が集まってきていることがわかる。やっぱり、私はローカル線で車窓の景色を眺めるだけではなく、人の流れを観察するのが好きなのかもしれない。
列車は長野駅を出発し、新幹線の高架橋をみながら、りんご畑の中を進む。
しばらくすると、景色が雪景色に変わる。右側の座席に座ってしまったけど、左側の車窓に見える黒姫山が美しい。
線路脇に降り積もった雪を見ると列車が豪雪地帯に入っていることがよくわかる。
新潟県に入り妙高高原駅を過ぎて、2015年3月14日より「えちごトキめき鉄道」の「妙高はねうまライン」に移管された区間に入ると、長野を中心とした生活圏が終わるためか、生活のための乗客は少なくなってきて、車内は閑散としてきて乗客は旅行者がほとんどとなる。そして、青春18きっぷが有効な時期であることもあって、車内を走り回り、一眼レフカメラを持って写真を撮りまくる鉄道愛好家の姿が目立つようになる。
信越本線の二本木駅に近づいてくる。この駅はとても不思議な駅で、途中駅なのに行き止まりのホームになっている。そのため、二本木駅から出発する時には、列車はいったんバックして本線に戻らなければならないという不思議な動きをする。
珍しいスイッチバックの様子を見ようと、鉄道愛好家のみなさんがホームを走っている。
JR信越本線としての最後のスイッチバックの姿を写真に収めようという鉄道愛好家の方々がホームの端にカメラを構えて並んでいる。
長野駅出発前にモンブランを食べたばかりだけど、長野駅前のパティスリー「りんごの木」で買ったおやつを食べることにする。
スティック状の一人用のアップルパイでなかなか美味しい。電車の中でも食べやすいスティック状の形態がなかなかいい。
バラで買った「りんごの樹」“Galette aux Pommes”というお菓子はブルターニュ風バタークッキーにりんごが入ったようなお菓子で、日持ちのする銘菓としては美味しいほうかも。バラでしか買ってなかったけど、おみやげにしてもよかったかも。
しばらく、車窓から雪景色を楽しんでいると、右手から新幹線の高架橋が近づいてくる。信越本線は脇野田駅で新幹線に接続する。2015年3月14日からは、第三セクタ「えちごトキめき鉄道」の「妙高はねうまライン」と新幹線との接続駅である「上越妙高駅」として改称されている。
普通列車は「高田」、上杉謙信の城で有名な「春日山」を経て、15:08直江津駅に到着。
直江津駅は信越本線の他、北陸本線、北越急行線が乗り入れている。新潟県は「えちごトキめき鉄道」と同じく第3セクタである北越急行を一体的に運営はしないのかなぁ?
次の普通列車は16:13富山行き。直江津駅で1時間の乗り換え時間がある。1時間過ごす町を、実は高田にしようか直江津にしようかさんざん悩んだんだけど、日本海沿いの町である直江津にする。
乗り換え時間を利用して、自分が「まだ知らない」駅に下りてみるというのも「青春18きっぷ」ならではの楽しみ。1時間だけだけど、直江津の町を探検してみることにする。
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