南フランス・プロヴァンス一人旅3日目(4)晴れたアヴィニョン。
今は2014年11月15日土曜日、午後3時。オランジュからアヴィニョンに向かうバスは、平日だと1時間おきに出ているけど、今日は土曜日なので便数が少なく夕方5時まで便がないので、マルセイユ・プロヴァンス空港からずっとバスを乗り継いで旅をしてきたけど、ここで路線バスの旅は終了。SNCFの列車でアヴィニョンに帰ることにする。
SNCFオランジュ駅は、旧市街か らは少し離れており、10分くらい歩く。
SNCFオランジュ駅は小さな田舎駅の雰囲気。もっとも、オランジュの町自体が大きな町ではないけれど。
フランスの列車って、朝夕は列車の本数が多いんだけど、日中はほとんど走っていない場合が多い。パリやリヨン方面は列車があるけど、アヴィニョンに向かう列車は15 :26のマルセイユ行きを逃すと、少なくとも17時半以降までは列車がない。
待合室で、太陽の光をたくさん浴びる。午前中の曇り空がうそのように、温かい光が差し込んでいる。
長距離列車は遅れることが多 いSNCFにしては珍しく・・・(なんて言ったら失礼かな?)、マルセイユ行きの列車が到着。
車窓から見えるのどかな風景がいい。だけど、風景を楽しむのなら、やっぱりバスの方が楽しいかも。バスは1時間かかるけど、途中の村に立ち寄りながら進むからおもしろい。
速達列車 “Intervilles”だったために、ノンストップでアヴィニョンまでわずか15分で到着。
私がプジョー208に乗り換える前に乗っていたプジョー206のカラーはサファイヤブルー。そして、今のプジョー208はカラドブルー。
フランスでは滅多に見かけないカラドブルーのプジョー208もいいじゃない。
駅前広場で信号待ち。昨日は見られなかった晴れたアヴィニョンはどんな感じなのだろう?
アヴィニョンの法王庁宮殿を目指して歩いていると、フランス名物の光景が。
デモ行進が町の中心を進んでいる。デモというと反社会的であるという悪い印象を持っているとすれば、日本では教育によって政治体制に反対するということは悪であると知らないうちに教え込まれているのかもしれない。デモは暴力を伴うものではなく、略奪などを行う暴徒でもなく、政治に対して意見を表明する「運動」によって変革しようとするもの。
やっぱり、風景は青空だと印象が違う。昨日も歩き回ったアヴィニョンの町だけど、歩いていて感じる印象も違う。
デモの最終目的地は法王庁宮殿前広場だったみたい。おそらく、フランス人にとってデモに参加することは、なにかのイベントに参加するようなものなんだろうなぁ。デモが終われば、参加者は静かに解散し、仲間と一緒に普通に家路につく。しかし、「運動」によって政治に対して意見を反映させようとする市民と、選挙に行かずに参政権を放棄することによって現政権を信任してしまう、とある国の市民とではずいぶん違う。
そして、今日は結婚式だったのかなぁ?法王庁宮殿前では新郎新婦が並んでいる。
ノートルダム・デ・ドン大聖堂“Cathédrale Notre-Dame des Doms”のマリア像も今日は太陽の光を浴びて輝いている。
晴れているアヴィニョンを見直さなければと思って、昨日も来ているけどロシェ・デ・ドン公園“Rocher des Doms”へ向かう。
公園の展望台に向かう坂道も、晴れていれば花が咲いていることもわかるし、暖かな太陽の光を浴びて鮮やかな印象。
そして、展望台から太陽の光を浴びるサン・ベネゼ橋を望む。橋の延長線上に対岸のフィリップ・ル・ベル塔(フィリップ美男王の塔)“Tour Philippe le bel”がよく見える。
サン・ベネゼ橋を見ると、晴れてはいるけど、ローヌ川は濁っており、昨日よりもだいぶ水量が多くなっている。
やっぱり、昨日の夜から今日にかけてフランス南部では大雨が降ったのだろうなぁ。
川沿いに植えられている樹木の紅葉も太陽の光を浴びて輝いている。あれ?昨日見たときには、川沿いに遊歩道があった気がするんだけど・・・。それに、ローヌ川をみると流木のようなものが。
中州にある島の向こうにヴィルヌーヴ・レザヴィニョン“Villeneuve lez Avignon”の町のサンタンドレ要塞がよく見える。昨日、天気が良かったら、歩いてサンタンドレ要塞まで行っただろうなぁ。それにしても、やっぱり、川沿いの遊歩道がなくなっている気がする。
公園の中の泉も晴れていれば、なかなか趣があっていいじゃない。
暖かな日差しの下で、先ほどの結婚式のカップルが記念写真を撮影中。私も早く、愛する新婦と一緒にこんな写真を撮ってみたいなぁ。
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