南フランス・プロヴァンス一人旅1日目(5)セザンヌのアトリエへ。(プジョー208との生活:プジョー208のある風景)
プジョー208との生活
La vie avec Peugeot 208
お昼ごはんを食べて、エクス・アン・プロヴァンスの町歩きを再開。まずはサン・ソヴール教会“Cathédrale Saint-Sauveur”へ。
教会に入ると右手に洗礼堂と呼ばれる場所があり、ここだけ雰囲気が異なる。サン・ソヴール教会は、様々な時代様式の建物が混在していて、洗礼堂と呼ばれるこの一角だけはかなり昔のもの。
絵が描かれた跡があるけど、いつの時代のものなのだろう?教会の中なのに遺跡を見ているような気分。遺跡って、いつの時代に描かれたもので、全体像はどのような感じだったのかなぁと想像するだけで楽しい。
サン・ソヴール教会を出て、エクサンプロヴァンスの観光名所である「セザンヌのアトリエ」を目指すことにする。
旧市街を出て、アトリエを目指す。エクスの町って、どこへ行っても木漏れ日が美しい。
ローヴの丘の中腹にセザンヌのアトリエがある。今でも、田舎道の雰囲気だけど、舗装されていない道だったら、もっと風情のある道だろうなぁ。
そんなセザンヌのアトリエの前の道で、通りかかるクルマに目が止まる。前回、フランスに来たときよりもプジョー208やプジョー2008を多く見かける気がする。フランスで見かけるPeugeot208、Peugeot2008のボディーカラーは白が多い。
あれ?あまり見たことのないプジョー車。508?NEWプジョー308かな?なにしろ、プジョー208のオーナーなので、プジョーをひいき目に見ているせいもあるけど、ついプジョー車が通ると反応してしまう。極端につり目になったプジョー207あたりのクルマよりも、最近のプジョーの落ち着いたデザインが好き。
「セザンヌのアトリエ」へ入る。内部は写真撮影禁止なので、このブログで内部の雰囲気を伝えることはできないんだけど、そもそも私はガイドブックを読めばわかることは詳しくは説明しないんだけどね。2階に上がると、太陽の光が降り注ぐような天井の高いアトリエ。静物画に使われるようなオブジェが置かれている。ここで静物画を描いていたのだろう。
庭に置いてあるベンチに座って、しばらく風の音を聞きながらぼーっと風景を見る。静かに風景の中にたたずむのが好き。エクスの町に来てから、木漏れ日の美しさを感じている。
ローヴの丘を下り、再び旧市街を目指す。その途中のパストゥール通りに記念碑のようなものが立てられている。ジョゼフ・セックの彫刻“Monument de Joseph Sec”と言い、フランス革命時の記念碑らしい。フランス語のガイドツアーの団体がこのモニュメントの前で説明を受けており、よくわからないけど歴史的な史跡であるのには間違いない。
サン・ソヴール教会に戻る。教会沿いの小さな空き地はカフェになっている。
サン・ソヴール教会には12世紀のロマネスクの回廊“Cloître Saint-Sauveur”があり、ガイドツアーによる見学しかできないというので、ガイドツアーの時間に合わせて戻ってくる。
ボランティアガイドのムッシュが、なぜか「あなたには学生の団体が去った後で詳しく説明するから残ってってね!」と声をかけられる。うーん、別に特別に説明してくれなくてもいいんだけど・・・。
学生の団体が去った後で、回廊の彫刻が聖書の物語に基づくものであることや、それぞれの彫刻の意味などを丁寧に教えてくれる。聖書の内容を詳しく知らないと理解できない部分があって、ヨーロッパの文化を理解するためには、もっとキリスト教のことを知らなければならないし、イギリスともつながりがあり、フランスだけではなくヨーロッパ史全体をもっと知っておくべきかもしれないなぁ。
説明を受けなければ、ただ通り過ごすだけで意味なんてわからなかったから、説明を聞いてみて、なかなかおもしろかった。30分にわたり、丁寧に説明してくれたムッシュにお礼を言い、サン・ソヴール教会の回廊を去る。
その後は観光タイム。タピスリー美術館“Musée des Tapisseries”に入ってみる。館内撮影不可なので、内部の様子を伝えることはできないんだけど、現代でこそ、写真や印刷という手段で表現ができるけど、色鮮やかなタペストリーとして聖書の場面や出来事を残すということはすごい。ものすごく手間がかかる手段でつくられたタペストリーに感動する。
11月のエクス・アン・プロヴァンスは、ツタが紅葉しかかっている。
夕方に近づいていて、太陽の光が傾き、広場に木漏れ日がなくなっている。エクスの町の普通の風景が好き。
プジョー208を町の中で普通に見かけるようになっている。私が乗っているプジョー208は、フランスで普通に見かける普通のクルマ。しかも、高出力のエンジンを積んだホットモデルではなく、1.2リットルNAのエンジンを積んだマニュアル車で、フランス人が普通に乗るクルマ。そして、フランス人のようにマニュアル車でギアを駆使して、小さい1.2リットルNAのエンジンのパワーを引き出してキビキビ走るのが楽しい。
外車と言うと高い感じがするけれど、5ドアの限定車Peugeot208Envyならオートマチック車(5速ETG)で値引き前の定価が209万円。200万円ちょっとでフランス車が乗れてしまう。10年経っても国産車だと陳腐化してしまうのは否めないけど、10年乗っていてもフランス車はフランス車。逆に古いヨーロッパ車に乗るこだわりが見えるようで、古くても格好いい。13年乗ったプジョー206は大きな故障はなかったし、ぜひあなたも日本の日常で「プジョー208との生活」“La vie avec Peugeot 208”を!
Peugeot Japon
http://www.peugeot.co.jp
外からショーウインドウを見てみると、様々な大きさのタルト・トロペジエンヌ“Tarte Tropézienne”が並べられている。むしろ、タルト・トロペジエンヌしか置いないけど、専門店なのかなぁ?
歩きながら、一番小さい「タルト・トロペジエンヌ」を食べる。気になるものがあったら立ち止まってみる。気になってしまったら食べて見る。私の旅は、一直線には進まない。
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