弾丸ドゥブロヴニク大作戦3日目(2) ドゥブロヴニク発モンテネグロ・コトル行きのバス。
ホテルを発つ前に、最後にホテル・ペトゥカのベランダからグルージュ港を眺める。チェックアウトして、バスターミナルに向かう。
豪華客船はオランダ船籍の“NIEUW AMSTERDAM”号。
宿泊していたホテル・ペトゥカよりも大きい。10階建てのビルくらいの大きさなのかなぁ?
スーパーマーケットの“KONZUM”は、そこそこ大きなスーパーなんだけど、豪華客船の横だと小さく見える。
スーツケースを転がしながらドゥブロヴニクのバスターミナルに到着。
すでに2日前にバスの切符は買ってあるので、あとは10:00発のコトル行きのバスに乗るだけ。
今回の旅行を企画する時に、なかなかバスの時刻表がインターネット上で見つからなくて、この張り紙に掲載されている情報を見つけるのが大変だった。先行研究のブログなどで10:00のバスがあるらしいことがわかり、今回の旅程にゴーサインを出す形になったんだけど、インターネットで情報が手に入らない時代は、地球の歩き方などのわずかな情報を頼りに、現地で情報収集していたわけで、不確定の要素が少しはあったほうが旅は楽しいのかもしれない。
もう1枚はバス別の国際線バスの時刻表。バスは経由しながら目的地に向かう。コトルへ行く10:00のバスは、ヘルツェグ・ノビ“Herceg Novi”、コトル“Kotor”、ティヴァト“Tivat”を経由して、最終的にはブドヴァ“BUDVA”へ行く。モスタルに行くには8:00のバスがあり、そのバスは最終的にはサラエボに向かう。
こちらは国内線のバスの時刻表。スプリット行きは朝5:00から運行されている。スプリットを経由してザグレブへ向かうバスも10本以上ある。クロアチア国内はバスが頻繁に運行されており、スプリットに抜ける旅程は組みやすいかも。
4:30から22:30までの営業で、手荷物1つにつき、最初の1時間は5クーナ。次の1時間からは1.5クーナがかかる。1クーナは約20円。
売店もあるけど、買い物をするなら、バスターミナルの手前にあるスーパーマーケット“KONZUM”のほうが安いかも。最後のあまったクーナで水を買う。
3番乗り場にブドヴァ“BUDVA”行きのバスが停車している。
ヘルツェグ・ノビ、コトル、ティヴァトを経由して最終目的地のブドヴァに向かう。運行会社はコトルの“Jadran Ekspres”というバス会社。
いよいよバスに乗りこむ。手荷物は1ユーロまたは10クーナを運転手に渡して預ける。運転手から手荷物預かり証と思われる紙をくれる。コトルまでのバス運賃は145.3クーナ。切符はレシートのような紙切れのみ。
切符の見方は、ドゥブロヴニクからコトル行き。日時は2014年7月25日の10:00発。3番乗り場で、このときのバスは1台しかないので関係ないけど1番バス。そして、重要なのは、全席座席指定になっており“21番”の座席に座る。
21番の指定席は、進行方向右側の窓際の座席だった。ちょうど真ん中の乗降口のうしろ。
売店で買った水が大きすぎて、せっかくテーブルにくぼみがあるのに、はまらない・・・。
このバス、かなりのオンボロらしく、天井が編み目になっている場所から、水がぽたぽた落ちてくる。クーラーから出る水がうまく排水できていない。真下にいる乗客は、編み目から出てくる水をティッシュで拭き取ったりして対応するものの、水は落ち続ける。そして、一人の乗客が強めに編み目をたたくと、悲劇が訪れる。まるで、コント番組を見ているかのように、編み目からバケツをひっくり返したように水がジャーとこぼれ落ちてくる。後部座席には被害はなく、その様子を見て隣に座っていたスペイン人のおばちゃんと大笑い。
バスは定刻に出発し、クーラーからぽたぽた落ちてくる水も、コントのオチは終わったらしく、たまに落ちてきていたけど、バスが動き始めると安定してくる。
巨大客船が周囲の風景に比べて、いかに巨大なものか。周囲の風景と調和しないくらい大きい。
高台の道からドゥブロヴニクの城壁に囲まれた旧市街が見える。この風景ももう見納め。
どんどん遠ざかるドゥブロヴニクの町。さようなら、ドゥブロヴニク。もっとゆっくりしたかったなぁ。また、いつか訪れるからその時まで待っていてくれよな。そして、その時は、きっと一人ではなく!
なにも指定せずに切符を買ったんだけど、進行方向右側の座席で正解だったかも。アドリア海がよく見える。
空港のあたりまで海沿いの道を走ると、バスは内陸に入っていく。
そして、バスはクロアチアとモンテネグロの国境へ。まずはクロアチアの出入国管理所。
当然、出国審査のために運転手がパスポートを回収して、しばらく待つ。
パスポートは運転手が最前列の乗客に全員分のパスポートを託したらしく、最前列に座っていた乗客がパスポートを配っている。
次はモンテネグロの入国審査。運転手がまたパスポートを回収に来る。こんなにすぐに回収に来るのなら、いったん返さなければいいのに・・・。
そして、入国審査が終わり、バスは再び走り始める。パスポートは、またしても乗客代表にまとめて渡され、乗客が国籍ごとにパスポートを仕分けて配る作業が始まる。乗客が協力して、全員にパスポートが返却されたときには、バス中、ごくろうさまの拍手があふれる。コトル行きのバス、旅行者が一緒に旅行しているという一体感があり、楽しかったなぁ。バスはオンボロでクーラーから水が漏れてくるし、パスポートの扱いの雑さから、誰もがいいかげんな運転手で「大丈夫なのか?」と怪しんでいる。だけど、バスの乗客はだれも怒りもしなければ、いいかげんな運転手に託した旅をみんなで楽しんでいる。
ヘルツェグ・ノビ“Herceg Novi”のバスターミナルに到着。だれもここで降りる乗客はいない。そして、再びバスは出発して、次はコトルを目指す。
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コメント
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ドゥブロブニクは本当に綺麗なところで
ブログからもお気に入り具合が伝わってきます。
憧れだけでしたけど、ずっと思い続けていれば
いつかきっと私も行けそうな気がします。
投稿: ユリコ | 2014年9月18日 (木) 20時10分
ユリコさん
今回のドゥブロヴニクは、実際に感じたことを写真で少しでも伝えたくて、いつもよりも写真が多く、話のペースも遅めになっています。ドゥブロヴニクは、やはり、一生に一度は、自分の目で見て、風を肌で感じてみる価値があるべき場所かと思います。私は、航空券価格を抑えるために、エティハド航空で遠回りしましたが、旧ユーゴスラビアはアエロフロートがけっこうフライトを持っていたり、ザグレブ行きのターキッシュエアラインズなどを利用すれば、ルートはいろいろと検討できると思いますよ。
投稿: ラコスケ | 2014年9月21日 (日) 22時02分