「弾丸ドゥブロヴニク大作戦」の旅程を完成させるために、ドゥブロヴニクからバスでモンテネグロの首都ポドゴリツァに向かう旅程を調べていると、途中にコトル“Kotor”という小さな町がある。ドゥブロヴニクから日帰りツアーで訪れるのにちょうど良い小さな町で、ガイドブックで見つけて、ちょっと立ち寄ってみたいなぁと思っていた町。7/25午前中にバスでドゥブロヴニクからコトルに向かい、バスターミナルにスーツケースが預けられれば、小さな町なので2時間くらい滞在して、空港のあるモンテネグロの首都、ポドゴリツァに向かえばいい。
ドゥブロヴニクからボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボへ周遊するならモスタルに立ち寄る周遊ルートが組める。立ち寄るならモスタルかコトルかどちらにするか。海沿いの小さな町のコトルの方がおもしろそうかなぁ?そんな気持ちでコトルを調べていると、まさかの発見がある。
えっ?コトルのそばに小さな空港がある。
ドゥブロヴニクからバスでわずか2時間しか離れていないところに、クロアチアのガイドブックには載っていない小さな空港がある。その名はモンテネグロにある「ティヴァト(TIVAT)空港」という空港で、Wikipediaによると以下の通り。
「ティヴァト空港はアドリア海に近く、モンテネグロ国内でアドリア海で接する地方では北部に所在する。空港周囲には山があったり、滑走路より100m程先にはコトル湾があったりと立地上非常に危険な場所にあるにも関わらず、幸いにも事故は開港以来発生していない。また、地形上離着陸が危険な為、昼間の時間帯のみの運用になっている。そして、この空港は操縦士にとっても最も離着陸が難しく危険な空港の一つとして認知されている。」
「最も離着陸が難しく危険な空港の1つ」であることは気になるけど、このティヴァト空港からベオグラードに行けないかと調べて見ると、宝箱を掘り当てた気分!
7/26 YM200 TIV BEG 07:30 08:10
7/26 JU181 TIV BEG 10:50 11:50
7/26 JU183 TIV BEG 15:20 16:20
7/26 YM206 TIV BEG 16:40 17:20
7/26 YM204 TIV BEG 17:20 18:00
7/26 YM202 TIV BEG 19:20 20:00
7/26 JU185 TIV BEG 19:30 20:30
※JU=エアセビリア(JAT航空) YM=モンテネグロ航空 BEG=ベオグラード TIV= ティヴァト
モンテネグロ航空
https://montenegroairlines.com
ティヴァト空港からベオグラードへはエアセルビア(JAT航空)とモンテネグロ航空が1日7便も飛ばしている!もしかしてエアセルビアが飛んでいるなら、エティハド航空がコードシェア便を飛ばしているんじゃないかな?エティハド航空で、成田発ティヴァト行きのチケットを検索してみる。
(行き)
7/22 EY871 NRT AUH 21:20 04:35+1
7/23 EY5995 AUH BEG 08:35 12:05
7/23 EY6016 BEG TIV 13:45 14:35
(帰り)
7/25 EY6015 TIV BEG 10:10 11:10(ベオグラード泊)
7/26 EY72 BEG AUH 13:00 20:15
7/26 EY878 AUH NRT 22:05 13:15+1
※EY=エティハド航空NRT=成田AUH=アブダビ BEG=ベオグラード TIV= ティヴァト
あれ?おかしいなぁ。JU181便は土曜日にも飛んでいるのに、なぜ同日乗り継ぎができないんだろう?調べて見ると、エティハド航空は週3便しかコードシェアをしておらず、土曜日はエアセルビアの便があるのにコードシェア便ではないために発券できないことがわかる。うーん、ものすごく、おしい。帰路が土曜日でなければ、エティハド航空だけの手配でうまくいったのに。だけど、これで「弾丸ドゥブロヴニク大作戦」の答えが見つかった気がする。
「別切り航空券」を手配して、ティヴァト空港からモンテネグロ航空YM200便で朝7:30にベオグラードに飛んでしまえばいい。乗り継ぎ時間もほぼ5時間あるから、欠航にならない限りは多少遅れても大丈夫だろう。モンテネグロ航空なんて、まず乗ることがないだろうし、一生に一度の体験だろうなぁ。
もしくはエアセルビア(JAT航空)JU181便を「別切り航空券」で手配する。このJU181便は、他の曜日であればEY6015便としてエティハド航空のコードシェア便になっている便。エティハド航空とエアセルビアはグループ会社なので、荷物のスルーチェックインはできるだろうし、ティヴァト空港でエティハド航空のチェックインもできるかもしれない。もしかして、インターネットではなく事前に日本のコールセンターに連絡したら、1枚の航空券にしてくれるかもしれない。
ベオグラードの乗り継ぎ時間は1時間10分。でも、ベオグラード空港の乗り継ぎ情報なんて調べてもわからない。ベオグラードで乗り継ぎした旅行記なんてまず見つからなくて先行研究がないので1時間10分で「別切り航空券」による乗り継ぎが可能なのかもわからない。インターネットチェックインであらかじめチェックインしておけば、なんとかなるかなぁ?
しかし、ベオグラードからの折り返し便なので、遅延もあり得る。「別切り航空券」での手配だとエアセルビアの遅延によってエティハド航空EY72便に乗れなかったら、ノーショー扱いになってしまいベオグラードから日本までのチケットが無効になってしまうために遅延を考えるとかなり危険。しかも勝手のわからない空港で、遅延がなくとも1時間10分という乗り継ぎ時間は十分な時間とは言えない。
ということで、乗り継ぎの安全を重視してモンテネグロ航空を使用した「弾丸ドゥブロヴニク大作戦5日間」の最終旅程。
(行き)
7/22 EY871 NRT AUH 21:20 04:35+1
7/23 EY5995 AUH BEG 08:35 12:05
7/23 EY6008 BEG DBV 13:45 14:40
(帰り)
7/26 YM200 TIV BEG 07:30 08:10
7/26 EY72 BEG AUH 13:00 20:15
7/26 EY878 AUH NRT 22:05 13:15+1
※EY=エティハド航空YM=モンテネグロ航空 NRT=成田AUH=アブダビ BEG=ベオグラード DBV=ドゥブロヴニクTIV= ティヴァト
エティハド航空 \111,120円
(成田→ドゥブロヴニク・ベオグラード→成田のオープンジョー)
モンテネグロ航空 77ユーロ(10,780円)※1ユーロ=140円
私は仕事の関係で休みは長くは取れない。しかも、仕事の状況を見ながらなので間際の手配になってしまう。さらに、航空券だけに20万円もかけられない。時間もなくてお金もないので、体力とアイディアで乗り切るしかない。7月下旬のハイシーズンで、しかも3週間前の航空券手配で、かなり知恵を絞ったこのルートを約121,900円で手配できれば、十分に合格じゃない?
だけど、まったく不安がないわけでもない。
・中東系新興エアラインのエティハド航空ってどうなの?
・エアセビリア(JAT航空)ってどうなの?
・ベオグラード空港での乗り継ぎってどうなの?
・初めてその存在を知ったモンテネグロ航空ってどうなの?
・最も離着陸が難しく危険な空港の1つのティヴァト空港ってどうなの?
・コトルの町からティヴァト空港までは早朝にどうやっていくの?
この旅程、インターネットで検索しても先行研究が少なく、かなり不明確な要素が盛りだくさんだけど、「まだ知らないどこかへ」行くからこそ味わえる経験がある。それに、固定観念や概念、そして偏見で物事を判断したくないし、新しいことを受け入れずに保守的な思考になりたくない。自分で体験してみないのに「良くない」って決めつけることはできないじゃない。
やっぱり、私は自分が経験したことのない場所や価値観に触れてみるのが好き。偏見や固定観念から解放されて、色眼鏡なしでまだ知らない世界を見てみたい。今回のドゥブロヴニク行きは、あと6日間なにもなければ、この旅程で実行予定。
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