弾丸フランス・アルザス一人旅4日目(5)パリ・メトロ4号線途中下車の旅。
モンパルナス墓地を歩く。すでに日は傾きはじめていて、自分の影が長くなってきた。
サルトルとボーヴォワールが一緒に眠る墓を訪ねる。墓石にキスをするのが最近の流行なのかな?
墓参りを終えて、再びモンパルナス駅を目指し歩き始める。モンパルナス駅は、パリ東駅がアルザス・ロレーヌ方面行きのターミナル駅であるように、ボルドーなどの大西洋側、レンヌなどのブルターニュ地方へ向かうターミナル駅となっている。
パリ東駅前のレストランが、アルザス地方の「シュークルート」を名物料理にしているのと同様に、モンパルナス駅周辺にはブルターニュ地方の名物のクレープのお店が並んでいる通りがある。
そうだ、今回の旅行で最後の「おやつ」はクレープにしよう。前に入ったことがあるお店は、たしか通りの右側にあるクレープリー・プティ・ジョスラン“Crêperie Petit Josselin”だったかな?
レンヌ駅でレンタカーを借りて、シトロエンC3指定で手配したつもりが、営業所になかったらしくディーゼルの欧州フォード車を借りて、ポンタヴェンやキブロン、モンサンミッシェルやカンカルを巡ったのが懐かしい。最初は、フランスに来てフォード車なんてどうなんだろう?と思っていたけど、けっこう、欧州フォードのマニュアル車、よく走ってくれたっけ。店内の装飾がブルターニュの風景を思い浮かばせる。
ボル“Bol”という湯飲みのような器が置かれているのが、ブルターニュらしくていい。そういえば、自宅にボルをカンカルで買ってきたはずだけど、どこにしまったかなぁ?
もう、ボル“Bol”を見たら飲み物はシードルでしょう!レンヌでもよく飲んだし、埼玉県狭山市にあるイオン狭山店が、フランス資本の「カルフール」直営だったころには、シードルが1瓶198円とかで売られていることもあって、よく飲んでいた。シードルはアルコール度が低いのでジュースみたいだけど、リンゴの風味がよくて好き。
小麦粉のクレープで、定番のキャラメル・ブール・サレ“Caramel beurre salé”を頼む。
モンパルナス駅そばのモノプリは、大きめのモノプリなので今回はここでおみやげを調達。
今回の職場用のおみやげは、モノプリのラングドシャ“Langes de Chat”。“Langes”は舌の意味。そして “Chat”は猫の意味。直訳すると「猫の舌」。ビスケットの形が猫の舌みたいだから、ラングドシャ。そう考えると、北海道みやげの定番の「白い恋人」の四角いラングドシャは、ちょっと邪道かも。モノプリのラングドシャ、スーパーマーケットのお菓子だけど、これがけっこう美味しい。
ソルド初日のオスマン通りにあるギャラリー・ラファイエット本店は、きっと日本人や中国人で混雑しているんだろうけど、モンパルナス店はそんなに混んでいないので、落ち着いて見ることができる。まぁ、面積も少ないけど。そして、いよいよ今回の旅を終えるべき、メトロ4号線で荷物が置いてあるパリ東駅を目指す。
ふと、メトロ4号線に乗ってみると、この路線、なかなか便利な路線であることに気がつく。まだ、日が暮れるまでにはもう少し時間がありそうなので、シテ駅“Cité”で途中下車。まっすぐには進まないのが私の旅。メトロの入口がかわいい。
今回は初心に返ってパリを感じる旅。パリの中心である場所に立ち寄ることにする。
大聖堂内のいすに座り、心を平穏にする。パリの地に再び来ることができたこと。そして、小さな試練を与えてくださったけど、その試練を通じて大切なことに気がつかせてくれた神に感謝する。
再びメトロ4号線に乗り、レアール駅“Les Halles”で途中下車。パリに来ると、フォーラム・デ・アールにあるFNACで、どのようなCDが売れているかをチェックしたり、読まないくせに“Assistante sociale”や“Travail social”の書架を眺めてみたり、電化製品を見るのが定番。フォーラム・デ・アール、再開発でだいぶ工事中だけど、FNACは健在。
ソルド初日のフォーラム・デ・アールは、どこのショップにも“Soldes”の表示が溢れていて、多くの人で賑わっている。
日が落ちて暗くなってきたけど、まだ、もう少し時間はあるし、エールフランスAF278便はパリ発23:20と遅いし、軽く食事をしてもいいかなぁ。それに、久しぶりに、レオン・ド・ブリュッセル“Léon de Bruxelles”のムール貝のワイン蒸しを食べたい気分。
なーんだ、チェーン店じゃないと馬鹿にするなかれ。私は「概念」や「固定観念」で物事を判断することが好きではないので、高ければ美味しい、安ければ美味しくないということではなく、チェーン店だろうが、ファーストフードだろうがB級グルメだろうが、おいしいものはおいしい。「概念」ではなく、自分の感性で判断すればいい。
ベルギー名物の料理に合うのは、やっぱりビールでしょう。いまだに、私が一番好きな観光地は、ベルギーのブルージュだと思っているんだけど、アルザス同様にもう2002年から12年も訪れていない。ビールも美味しいし、ベルギー再訪もおもしろいかも。
そして、必ず一緒についてくるフリッツとともにムール貝が運ばれてくる。
ブリュッセルで食べたムール貝は、もっと多かった気もするけど、鍋いっぱいのムール貝やっぱり美味しい。また、鍋の底にあるスープが美味しくて、フランスパンやフリッツを浸して食べると、これがまたいい。
そして、チョコレートをたっぷりかけて食べるワッフル。今日のモンパルナス駅からパリ東駅に向かうメトロ4号線だけを使っての途中下車の旅、なかなかおもしろかった。
これにて、今回の旅行の観光は終了。旅行最終日である今日のパリ1日観光は、初心に戻って、パリの名所を見るように心がけてみる。サン・マルタン運河に始まり、ビュット・ショーモン公園からサクレ・クール聖堂を眺め、プジョー本社前から凱旋門を見る。メトロ6号線から凱旋門を眺め、モンパルナス墓地からモンパルナスタワーを眺め、シテ島ではノートルダム大聖堂を訪れる。ちょっと名所の「見方」はひねくれているかもしれないけど、それはそれでおもしろかった気がする。
« 春を探しに越生梅林へ。 | トップページ | 弾丸フランス・アルザス一人旅4・5日目 実はお得なフランスの自動販売機!?(エールフランスAF278便の機内食2014) »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 一目惚れをしたポルトへの旅 3日目(2)ブラガで10時のおやつは巨大ケーキ。(2020.07.30)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 3日目(1)ポルト、サン・ベント駅からブラガに向かう。(2020.07.27)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(4)カミーノを一人で歩き切った旅人と合流。お昼ごはんはポルトのB級グルメ、コンガ“Conga”のビファナ“Bifanas”を。(2020.06.27)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(3)ポルト・フランシスコ・サー・カルネイロ空港からポルト・メトロに乗ってポルト市街へ。(2020.06.24)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(2)パリ・オルリー空港からTAPポルトガル航空に乗っていよいよ一目惚れをしたポルトへ。(2020.06.17)
「フランス」カテゴリの記事
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(2)パリ・オルリー空港からTAPポルトガル航空に乗っていよいよ一目惚れをしたポルトへ。(2020.06.17)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(1)ポルト行きの飛行機に乗るために、パリ・オルリー空港へ。(2020.06.14)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 1日目(6)パリ・モンパルナスの「ル・ルレ・ドゥ・ラントルコート」“Le Relais de L'Entrecôte”でステーキを。(2020.06.11)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 1日目(5)パリ、2019年4月15日の大規模火災後のノートルダム大聖堂に初めて行く。(2020.06.07)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 1日目(4)パリの定宿、うずらが丘“Butte aux Cailles”(ビュット・オ・カイユ)のホテル。(2020.06.04)
« 春を探しに越生梅林へ。 | トップページ | 弾丸フランス・アルザス一人旅4・5日目 実はお得なフランスの自動販売機!?(エールフランスAF278便の機内食2014) »
コメント