弾丸フランス・アルザス一人旅4日目(4)ソルド“Soldes”初日のパリでお昼ごはん。
メトロがセーヌ川に架かる橋を渡る短い間、セーヌ川とエッフェル塔を眺め、パリ左岸へ渡る。
ラ・モット・ピケ・グルネル駅“La Motte Picquet Grenelle”で高架橋を走るメトロ6号線とはお別れし、メトロ10号線に乗り換えてオデオンを目指す。
パリでちゃんとした食事が取れるのは今日のお昼ごはん1回だけ。パリでたった1回の食事だとしたら、確実に美味しいのはオデオンの「ル・コントワール・デュ・ルレ」“Le Comptoir du Relais”かなぁ?このレストラン、他の人のブログでは「予約が取れないお店で有名なLe Comptoir du Relais」と紹介されていることもあるんだけど、それは夜のお話で、お昼ごはんは「予約を取らない」ので、12時ちょっと前に並んでいればたいてい1巡目で席に着くことができる。おひとり様、予約なしでも確実においしいものが食べられる。
前回もドアサイドの1人用の席に座ったけど、まぁ、席に着ければいい。ちゃんとしたレストランだとミネラルウォーターを取るようにしているので、炭酸水を頼むとシャテルドン“Chateldon” 。ブルゴーニュの赤ワインをグラスでもらう。
鏡に書かれた本日のメニューから、いんげんのブイヨンスープを選択。黒いのはブダン。美味しいお店のスープ系って、本当に幸せを感じるくらい美味しい。
メインもガラスの鏡に書かれた本日のメニューから豚バラ肉“Poitrine de porc”を選ぶ。印刷されたメニューに書かれていない、黒板や鏡に書かれた本日のメニューは、今日しか出会えないかもしれない料理が出てくるわけだから、私はわりと選ぶことが多い。
切ってみるとこんな感じ。やっぱり、「ル・コントワール・デュ・ルレ」はおひとり様でも入れて、ランチは「予約を取らない」ので12時ちょっと前に来れば確実に座れるし、それに美味しい。あぁ、このおいしさを共感できる人が隣にいないのが悔しい。一緒にパリを歩いて、かしこまって緊張してしまうような高級レストランには連れて行けないけど、身の丈に合ったレストランでおいしいものを食べて、一緒に笑顔になれる人がいればなぁ・・・。
デザートは定番中の定番だけど、大好きなババ・オ・ラム。したたるほどラム酒をかけたものが美味しい。
お店を出るときには行列が出来ている。だけど、このレストランは、ランチの予約は受け付けていないので、メイン一品だけさっと食べて帰る一人客の人などもおり、待てば幸せな気分になれる。
マルシェ・サン・ジェルマンもソルド“SOLDES”。なにしろ、今日2014年1月8日は、ソルド初日。町を歩いていても、プランタンやラファイエットや高級ブランドの紙袋を持った人が多く行き交っている。
そういえば、サン・ジェルマン・デ・プレと言えば、エーグル“AIGLE”があったっけ。ソルドのエーグルはどんな感じなんだろう?
お店を出て気がついてみたら大きな紙袋が・・・。だって、50%引きとか40%引きだったんだもん。アベノミクスの恩恵がなければ、もっと格安で買えたのになぁ。
マビヨン駅“Mabillon”から再び10号線に乗って、セーブル・バビロン駅“Sèvres-Babylone”へ。駅を降りると公園になっている。ちょっとだけ公園のベンチで一休み。
先ほど、エーグルに入ってしまったばかりに40%引きで購入したジャケット。パリ散策の途中なのに大荷物になってしまう。
セーブル・バビロン駅で降りたのは、ボンマルシェ“Bon Marché Rive Gauche”を見ようと思ったから。オペラにあるギャラリー・ラファイエット本店は前回立ち寄ったときに中国人が多く、きっとソルド初日の今日なんて、中国人や日本人ですごいことになっているだろうと思って、今回の「ソルド初日のパリ」は、世界最古のデパートと言われている、落ち着いた雰囲気のボンマルシェへ。もともと、落ち着いた雰囲気のボンマルシェは大好き。
大きな紙袋を持った人が出てくるソルドのデパートに入る。ボンマルシェは、観光客らしき人は少なくソルド初日でもおちついてブティックを回ることが出来る。でも、エーグルの路面店のように50%引きや40%引きの掘り出し物はないかなぁ?
デパートよりも路面店のほうが割引率は高い印象。デパートでは30%引きが基本だけど、路面店だと40%~50%引きも。でも、ラコステは50%引きでも日本で買うのと同様にそれなりのお値段。ちなみに、実は「ラコスケ」はラコステをもじっています。一文字違うだけで、響きがかわいらしいでしょ。
きっと、私に子どもがいたら、50%オフだったりしたら、愛する我が子のためにここプチバトー“Petit Bateau”で買っちゃうんだろうなぁ・・・。
ボンマルシェが好きなもうひとつの理由は、グラン・エピスリー“Grande Epicerie”で地方名物のお菓子などを置いてあるから。ラファイエット・グルメでもいいけど、おみやげ探しをしている日本人が多くて、やっぱり混んでいる雰囲気なので、ここが好き。大都市のよいところは、地方名産のものでも手に入るから便利なところ。私がパリに立ち寄る理由は買い物が主体のことが多い。
着いたのはモンパルナス駅。メトロの駅名だとモンパルナス・ビヤンヴニュ駅“Montparnasse - Bienvenüe”に到着し、地上に出てモンパルナスタワーを見上げる。
映画館のポスター。Kore-eda Hirokazu監督の“Tel Père, Tel Fils”は、2013年カンヌ映画祭で審査員賞“Prix du jury du Festival de Cannes”を受賞。
さすがに午後のだいぶ日が傾いてきた時間帯なので、エドガーキネのマルシェ“Marché Edgar Quinet”はすっかり店じまい。
そろそろパリ東駅に向かおうかと思ったんだけど、せっかく左岸のセーブル・バビロン駅にいるんだから、モンパルナス墓地に墓参りをすることを急に思いつく。実は、昼食後のプランは、本当になにも考えておらず、行き当たりばったり。
最後にここに墓参りしたのは何年前なんだろう?さすがに1991年に亡くなってから20年以上経つのでここを訪れる人も少なくなっているのかな。
パスティスとジタン(ジターヌ)を天国でも飲んでいるのだろうか。セルジュ・ゲンズブールよ、安らかに眠れ。
セルジュ・ゲンズブールのヒット曲の「リラの門の切符切り」“Le poinçonneur des Lilas ”にちなんで、今でもメトロの切符が捧げられている。
そして、日も傾いてきて、今回のアルザスの旅はいよいよ締めくくりの時間に近づいてくる。
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