初めての南フランス・ランドック-ルシヨン一人旅3日目(2)コリウールからペルピニャンへ
コリウールの町は光が変化するだけで、また違う顔を見せてくれるような気がする。
夕日と朝日が違うだけで、賑やかな休日の午後の風景と静寂さを感じる月曜日の朝の風景が異なるのが新鮮で、もう一度、コリウールを去る前に散策してみる。
岩場に家が建っている。その奥に見えるのがミラドー要塞“Fort Miradou”。城塞シャトー・ロワイヤルだけではなく、丘の上にも要塞がある。サン=テルム要塞といい、コリウールの町は要塞に守られている。
海沿いの岩の上に立つチャペル・サンヴァンサンからノートルダム=デ=ザンジュ教会を振り返る。
防波堤の先端まで歩き、再び町を振り返る。朝は海から日が差すので、風景が順光となり、町が輝いて見える。海から日が差すのは午前中なので、やっぱりこの町に泊まらなければこの風景を感じることはできなかったかも。
先ほど空を舞っていたカモメたちは海岸に降り立ち、翼を休めている。
朝のコリウールの美しい風景を見てすがすがしい気持ちになって、荷物を取りにホテルの方向に歩き始める。
まだ空いているお店もまばらな中で、小さなブーランジェリーを発見。
どうも「スペシャリテ」と書かれていると心がときめいてしまう。カタラン名物の“Bougnette ”って、薄っぺらいブリオッシュみたいなものはなんだろう?どんな味なんだろう?どんな食感?まだ知らないものを見ると好奇心を抑えられない。
隣にあるカタラン名物の“Croquant amandes”もおいしそう。こんなに大きなクロカン・アマンドはどんな食感なんだろう?
さすがに、2つは食べ過ぎなので我慢して、大きなクロカン・アマンドを10時のおやつに購入。うーん、サクサクの食感が美味しい。
カフェの店先にも“Bougnette ”が置かれている。この地方で普通に食べられているものなのかなぁ?こっちを試せばよかったかなぁ?
ホテル“Le Mas des Citronniers”に戻り、部屋にすでにパッキングしてあったスーツケースを引き取り、チェックアウト。なかなかかわいらしいホテルだったなぁ。
南フランスののどかな雰囲気の駅。耳を澄ましても、小鳥の鳴き声くらいしか聞こえない。
東京で暮らしていると日常生活の中で列車を「待つ」ということはあまりないけど、太陽の光を浴びながら、そよ風を感じて、のどかな雰囲気で「待つ」ということも心地よい。多少、列車が遅れても、心を平穏に保ち「待つ」ということも人生にとって必要なこと。日本に住んでいると時間に心を支配されすぎている。
さようなら、コリウールの町。画家たちを魅了しただけあって、美しい町だった。それに光の当たり方で美しい風景が異なって見えて、この町に宿泊してよかったなぁ。TERに乗ってペルピニャンへ向かう。
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いつも拝見しています。貴重な情報ありがとうございます。僕もいいおっさんではありますが、基本ラテン諸国が好きで、去年と一昨年はパリ、シャモニー、ツェルマット、バルセロナ等々行ってきました。コリウールの写真をこれだけアップしてもらえると非常に参考になります。南仏はまだ行けてないので是非次回!
投稿: Sakamoto | 2013年12月17日 (火) 21時08分
Sakamotoさん、はじめまして。
コリウールについては、美しい町であるにもかかわらず、バスク地方同様にガイドブックなどにも情報が少ない町なので、少しでも雰囲気を伝えることができればと思い、今までの旅行記の中でもかなり写真を多く、コリウール編だけでも4編と、少しでも町の雰囲気を感じていただければと思っています。
投稿: ラコスケ | 2013年12月19日 (木) 23時59分