初めてのカタルーニャ・南フランス・ランドック一人旅2日目(3)フィゲラスからフランス国境へ
サン・ペレ教会“Església de Sant Pere de Figueres”。
もちろん、教会を見つけたら、中に入って座りながら静寂を味わうのが私の旅のマイルール
フィゲラス市役所の前で雰囲気のあるお菓子屋さん、“Pastisseria Serra Lacasa”を発見。どうしても興味がある物を見つけると立ち止まってしまう。
フィゲラスではどのようなお菓子が売られているのかなぁ?お店を見つけるとショーウインドウを眺めてしまう。なかなか良さそうなお菓子屋さんじゃない?
ふと目に止まったのがフラオナ“Flaona”というお菓子。“Flaona”って、なんだろう?文章はちゃんと読めないんだけど、文脈からきっとフィゲラス名物のお菓子だと勝手に判断する。なんだろう?と疑問を持ったら、答えは簡単。試してみればいいじゃん。
ということで、“Pastisseria Serra Lacasa”で“Flaona”を買ってベンチに腰かけて食べてみることにする。
さくっとしたパイ生地のなかにカスタードクリームがいっぱい。素朴だけど、美味しい。
ダリ美術館からランブラ広場まではレストランなどが並び賑やかな雰囲気。
中には入らなかったけど、カタルーニャ玩具美術館はランブラ広場に面した場所にある。1階部分はカフェになっていている。
フィゲラスの町の中心はこのランブラ広場。しばらくベンチに座り、のんびり気分。フィゲラスでどこに行こうかとガイドブックを見ていると、フィゲラスにはもうひとつの見所があって、ヨーロッパ最大の規模を誇るというサン・フェラン要塞があるらしい。
ランブラ広場から徒歩20分。歩いて往復するだけで40分かぁ。どうしようかなぁ?実は、セルベール行きの列車は1日5~6本しかなくて、12:56の次の列車は14 :57と2時間ほど空く。12 :56の列車に乗ってフランスへ向かうか。それとも、サン・フェラン要塞を見て14 :57の列車に乗るか。
迷ったあげくに、片道20分歩いてまで見たい気持ちにもならず、明るいうちにフランスに入りたかったので、サン・フェラン要塞はカットすることにする。カタルーニャ広場のこの建物、工事中みたいだけど、市場なのかなぁ?
すでに時刻は12時近く。12 :56の列車に乗るとなると、スペインの昼食時間にはちょっと早いし、時間があまりないので食事は軽めに済ませることにする。駅に行く途中にあったカフェテリア“Les Voltes”に適当に入る。うーん、まだスペインではアウェー感があるのか、ちゃんとしたレストランに入って食事をとっていないなぁ。
あまり時間もなかったので、揚げ物ならすぐにできるだろうと思って、イカのフライ“Calamares a la Romana”とコロッケ“Croquetas”の盛り合わせを注文。さすがにサンセバスティアンのコロッケ専門のバルには負けるし、既製品を揚げたものだと思うけど、それでも、スペインのコロッケはクリームコロッケで美味しい。やっぱり、なにを食べてもスペインは美味しい。
アンダルシア地方を旅したときには、イワシを揚げただけでも、食べる前はどうせ単純にイワシを揚げただけのもので、味が想像できるから食べる価値もないと思ってたんだけど、一口食べてみると、身がほくほくで魚臭さもなく感動的に美味しかった。スペインで食べるものは、見た目は簡単でも食べてみると侮れない。
クリームコロッケのおいしさに満足し、駅の少し手前にあるフィゲラスのバスターミナルにスーツケースを引き取るために立ち寄る。
預けてあったスーツケースを受け取り、公園を横切ればすぐにフィゲラス駅。
あれ?フィゲラス駅構内に観光案内所がある。朝、到着したときには開いてなかったのに・・・。
切符売り場の窓口が空いていたので、フランスのセルベール駅までの切符を購入。そこから先は、フランス国鉄SNCFになるのでセルベール駅までの切符しか買えない。セルベール駅までは3.1ユーロ。
セルベールの1つ手前のスペイン領最後の駅のポルトボウ“PORTBOU”までは1時間に1本程度で運行されているんだけど、フランス領のセルベールまで乗り入れる列車は少ない。まだ10分くらい時間がある。どうしても、本数が少ない列車に乗り遅れてはいけないと思うから、駅に早めに着いてしまう。
これからスペインを去るので、このオレンジジュースを搾る機械を見るのも今日が最後・・・。
ということで今日2杯目だけど、フィゲラスの駅のバルで今回の旅行で最後の絞りたてオレンジジュース。
スペインでの最後のオレンジジュースを堪能して、ホームで列車を待つ。
セルベール行きの列車が入ってきた。ジローナからフィゲレスまでは特急列車のような外観だったけど、今度はいかにもローカル列車の雰囲気。
カタルーニャの風景ともこれでお別れ。山のある方向に列車は進んでいく。
スペイン領最後の駅であるポルトボウ駅に近づいてくると電気機関車がたくさん。フランスは1435ミリの標準軌だけど、スペインは1668ミリのイベリアゲージなので、フランスとスペインでは線路の幅が異なるから、直通運転はタルゴ“Talgo”と呼ばれる特殊な車両以外では相互乗り入れできない。
スペイン最後の駅、ポルトボウ駅に到着。ポルトボウとセルベールの間だけは、標準機と広軌(イベリアゲージ)の両方の線路が引かれており、RENFEの車両がセルベールまで、SNCFの車両がポルトボウまでそれぞれ乗り入れている。セルベール→ポルトボウはフランスSNCFの片道運行、ポルトボウ→セルベールはスペインRENFEの片道運行というルールになっている。
列車はポルトボウ駅を出発して、スペイン・フランス間のトンネルに向かう。トンネルを抜ければ、そこはフランス。次回からは、いよいよフランス・ランドック・ルシオン地域の旅行記がスタート。
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