初めてのカタルーニャ・南フランス・ランドック一人旅1日目(1)バルセロナをスルーしてジローナへ
2013年10月19日土曜日。パリ・シャルル・ド・ゴール空港。バルセロナ行きエールフランスAF1148便の搭乗を待つ。
エールフランスAF1148便の機材はエアバスA321。土曜日だからなのか、ほぼ満席。
フランスではまだサマータイムが実施されている。だけど、10月中旬のサマータイム末期のころは朝8時でも空は暗く、空には太陽ではなく月が輝いている。
エールフランスの近距離フライトの朝食はクロワッサンなどのパンと飲み物のみ。
バルセロナ・プラット空港に降りるのは2005年7月以来8年ぶり。
8年前と違ってきれいな新しいターミナルになっている。バルセロナ・プラット空港はこれから搭乗する乗客と飛行機を降りて出口に向かう乗客が同じフロアになっており、賑やか。
でも、途中のお店に寄ってもらおうという意図なのか出口がわかりづらい。
預けてあった手荷物を無事に受け取り、いざ、空港を出てバス乗り場を目指す。プラット空港第1ターミナルには鉄道はないので、公共交通機関はバスしかない。
バルセロナ中心街のカタルーニャ広場行きのバス乗り場にはバスを待つ乗客でいっぱい。
今回、実は直前までものすごく迷っていたのはバルセロナに立ち寄るかどうか。現地に着くまで立ち寄っても、立ち寄らなくても大丈夫なように準備はしていた。ただし、すでにジローナにホテルを確保してしまったので、バルセロナに立ち寄る場合にはまずはサンツ駅のコインロッカーに荷物を預けなければならない。個人旅行の難しいところは、大きな荷物をどう扱うか。
しかも、空港からサンツ駅に行くのはけっこう面倒で、空港バスはバルセロナ・サンツ駅には停まらないのでカタルーニャ広場からサンツ駅までは地下鉄で移動しなければならないし、別の第2ターミナルにある鉄道の空港駅に行くにもバスに乗らなければならないのでけっこう面倒。
バルセロナは2005年に主要な観光地は訪れてしまっているし、わざわざ半日の観光のために移動の手間が大きいので、思い切って、今回はバルセロナ空港まで行きながらもバルセロナに立ち寄らないことにする。サグクラ・ファミリア聖堂がどうやら私の生きているうちに完成しそうなので、サグクラ・ファミリア聖堂が完成したらバルセロナにはまた来ることにする。またはそれまでに新婚旅行でリクエストがあれば・・・。
ということで、10:00発ジローナ経由フィゲラス行きのバスがあることは調査済みだったので、郊外行きバス乗り場を目指す。スペインを旅行するときにはバス路線が発達しているのでバスでの移動も必ず考えるようにしている。バスク旅行の際もビルバオのバスターミナルは立派なものだったように、スペインではバスは重要な交通手段。
ということでジローナ行きのバスが出る、郊外行きバスターミナルを目指す。
だけど、プラット空港の郊外行きバスターミナルは不親切で、どこのバス乗り場からフィゲラス行きのバスが出るのかがわからないし、そもそも出発10分前なのにバスはいなくて不安がよぎる。アンドラ行きのバスを探している日本人男性もやはり困っている様子。
ここでいいのかなぁ?時刻表はみつけたので、ここで間違いないのだろうけど…。
10時になってもバスは来ないので不安になり始めると、始発なのにバスは遅れてやってくる。無事にバスに乗り、バスは出発。乗客はわずか3名。
バスはバルセロナを迂回して高速道路でジローナを目指す。バスに乗りながら考える。10時を少し過ぎただけで不安になるなんて、まだ旅行初日なので日本感覚が抜けていないなぁ。分単位の遅れで不安になるなんて、いかに日本での生活が時間に支配されているか。心が時間に支配されている。そう、ヨーロッパの鉄道なんて、5分程度の遅れは日常茶飯事。普段の日本での日常生活では感じることが難しい、ゆったりした気持ちをもたなくちゃ。もしかしたら、このヨーロッパのゆったりとした気持ちこそが、人間らしい生活なのかもしれないよね。
途中、ジローナ空港に立ち寄る。ライアンエアーはここを“GIRONA(BARCELONA)”と呼んでいるようだけど、バルセロナからバスで1時間以上の距離がある。
まずは荷物を置くためにホテルを目指す。今回のホテルは旧市街の入口にあり、駅からスーツケースを引きながらでも徒歩10分くらい。
ジローナの町は整然としており落ち着いた感じ。地図を見ながら歩いてみると、思っていたよりも町は小さいかも。
今回のホテル、ホテル ペニンスラールに到着。だけどちょうど正午くらいでまだ部屋が準備できていないとのことで、スーツケースを預かってもらう。
ホテル ペニンスラール
Hotel Peninsular
http://www.novarahotels.com/hotel-peninsular/
とりあえず、身軽になったので、町の中心を目指して歩いてみる。といっても、ホテルペニンスラールはホテルを出るとすぐにオニャー川に出る便利な場所にあり、そこはすでに町の中心。オニャー川に架かる橋には露店が出ている。
橋の上から旧市街を眺めると、ガイドブックに載っているジローナを代表する風景が目の前にある。旧市街は中世の雰囲気を残す町というとおり、なかなか町歩きが楽しそう。
橋を渡ると花を売る露店が並んでいて、通りには多くの人が行き交い、賑やかな雰囲気。人通りも多く、お店もたくさんありそうで、ジローナの町歩き、なかなか楽しそう。
オニャー川を渡りすぐ左手に観光案内所があり、まずは町の地図と観光ポイントを教えてもらう。私の場合は手持ちのガイドブックだけではなく、観光案内所のおすすめ観光ポイントを参考に町歩きを始める。
でもその前に、ちょうどお昼時だしカタルーニャの気温は10月中旬だけど25度以上あり、半袖でもよいくらいの季候。暑いので一休みしてビールでも飲みたい気分。ということで、すでに気分は日本気分からのんびりヨーロッパ気分に切り替わったので、すぐに観光せずに観光案内所周辺で軽い食事ができるところを見つけていると、生ハムがつるされているお店を発見。やっぱりスペインに来たからには生ハム?
でも、ここはハム屋さん。イベリコ豚の生ハムを試食させてもらうけど、おいしい。動物検疫上の禁輸品でなければ買って帰りたいくらいだけど、写真を撮るだけで我慢するしかない・・・。
持ち帰れないなら、ここで食べるしかない!すぐ近くにあった“porcus”というバルに入ってみる。
だって、お店をのぞいたら、ハモンセラーノ(生ハム)がつるされていて、なかなかよい雰囲気のバル。
生ハムをボカディーリョにしてもらう。1年半前のバスク旅行の時に学んだ単語「カーニャ」を頼んだら、わりと大きめのグラス。
スペインで食べるイベリコ豚のハモンセラーノ、最高においしい。スペインはなにを頼んでも美味しいことが多く、幸せな国。そして、いよいよジローナの町歩きへ。
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