地中海でひとりビーチ2日目①キプロス・レフコシア(ニコシア)へ
ビーチでのんびりするだけなら、わざわざヨーロッパまで行かなくてもいいんじゃない?なぜキプロスを選んだかと言えば、キプロスの位置的にアラブ文化とヨーロッパ文化の交差点であるということ。ここ数年、アラブ文化とヨーロッパ文化の混じり合う場所に興味があって、キプロス訪問もその流れで、ビーチでのんびりしつつも文化を感じたいと思ったから。
アキレスシティホテル(Achilleos City Hotel)の朝食レストランは最上階。内装はきれいだし、ビーチを見ることができる朝食レストランは、リゾート気分を味わうのにはなかなかいい雰囲気。
高速道路は無料。日本と同じ左側通行、右ハンドルなので、ちょっとセカンドギアの入りづらいクルマに慣れてしまえば、運転そのものは難しくない。キプロスの都市と都市の間は荒野が広がっている。
運転には問題がないけれど、最大の問題は目的地にたどり着くのが難しいところ。都市部では一方通行も多く、一人で地図を見ながら目的地にたどり着くのは至難の業。でも、レフコシアは地図を見ながら、旧市街を目指したら、珍しく迷うことなく駐車場に到着。駐車場は先払い方式で、機械で駐車券を購入し、クルマのダッシュボードに駐車券を置く。
ライキ・ギトニア(Laiki Geitonia)と呼ばれる町並みを散策。狭い路地の両側にお店があって、なかなかいい感じ。
観光名所よりも路地を歩くのが好きで、町の雰囲気を自分の目で見て、風を感じて歩くことは私の旅のスタイル。
レフコシアの旧市街、なかなか雰囲気のある町並みで、町歩きが楽しい。
細い路地はカフェになっている。細い路地とお店の区別がつかない。
町をさまよいながら、レフコシアの観光案内所に到着。レフコシアの地図をもらう。
レフコシアの地図は、丸い城壁都市の南半分しかない。そう、レフコシアの町の北側はトルコに占領されている。現在は平穏な状況であるが、キプロスはギリシア系の人が住む南側とトルコ系の人が住む北側に分断された国。
市場を発見。市場を見つけたら、のぞいてみるのが私の旅のルール!
だけど、大きな建物のわりには閑散とした雰囲気。それでも、肉屋や八百屋などがならんでいる。
地図を見ながら歩いているのに迷って、城壁まで出てしまった。レフコシアの人たちは木陰のベンチで涼みながら、のんびりおしゃべり。たしかに、炎天下のレフコシアは暑くてあまり歩きたくない。
地図でしか全体像はわからないけど、レフコシアの町は城壁できれいに円形に囲まれている。しかし、その円形は中央にグリーンラインと呼ばれる分断線で仕切られている。
城壁沿いを歩いていると「自由の記念像」。イギリス植民地からの開放を記念したものらしいけど、その後トルコ系とギリシア系が分断。
ファグマスタ門と呼ばれる16世紀に作られた門。内部にも入ることができて、かつての城壁外へ通じる道はホールとして利用されている。
聖ヨハネ教会。写真撮影禁止なので、すばらしい宗教画を載せることはできないけど、なかなかすばらしい。
聖ヨハネ教会の裏手はビザンティン美術館。中にはイコンと呼ばれる宗教画が多数展示されている。
ハジヨルガギス・コルネシオスの家と呼ばれるオスマントルコ時代の外交官の家。博物館になっており、生活を垣間見ることができる。
ギリシア系住民の住む南側のレフコシアでもモスクが建っている。
メイン通りのリドラス通りに戻ってくる。街路樹が立ち、お店が建ち並び、人々で賑わう平和な通り。
その平和な通りを北側に進むと、町の一角にグリーンラインを超える越境ポイントが突如として出現。そう、ここから北は「北キプロス」。越境ポイントを超えて、北キプロスへ向かう。
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コメント
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ブログの一行目。
私がおもっていたことズバリです。
私みたいにいつもボーっとしている人には理解できないけど、
日々時間に追われている人はわざわざボーっとする時間を作らないとね。
レフコシアの街 南側のほうがいい感じです。色かな~?
すごく暑かったはずだけどそれを感じさせない爽やかさですね。
投稿: ユリコ | 2012年9月10日 (月) 09時19分
ユリコさん
私にとって、旅行って、リフレッシュしてまたがんばれる力を蓄えるためのものって考えています。現実の日常生活があるから、たまに非日常的な旅に出て、私の場合は再び現実に戻ってきます。ヨーロッパ人のように1カ所滞在で、ただのんびりするというのも今回の旅のテーマです。
私はレフコシアを訪れて、ギリシア文化を知るには、やっぱり「まだ知らないギリシア」に興味を持っています。
投稿: ラコスケ | 2012年9月11日 (火) 23時18分