国立新美術館でひとりフレンチ
最近、文庫版の“1Q84”をずっと読んでいて、外に出ることもなかったので、今日はたまには一人でお出かけすることにする。普通にお出かけしてもおもしろくないので、新宿駅西口で500円の「都営バス1日乗車券」を購入し、今日の移動は地下鉄を一切使わずに「すべて」都バスでの移動にする。
新宿駅西口から乗ったバスは品川97系統「品川駅」行き。このバス、西麻布から広尾を通り、フランス大使館のある天現寺橋、四の橋など、地下鉄の便が悪くて普段はあまり行かない地域を走るし、長距離路線なので風景が変わり、乗っていると楽しい。
新宿駅西口から新宿駅東口を通り、新宿のメイン通りを通り抜ける。実は、新宿駅東口から伊勢丹前を抜けるバスはこのバスしかない。四谷三丁目で右手に曲がり、慶応大学病院の前を通る。
青山一丁目駅を通り、「青山斎場」バス停で途中下車。坂道の歩道を上がる。
「国立新美術館」に到着。今日の目的は「セザンヌ-パリとプロヴァンス展」を見ること。
そう、展覧会を見て、フランスを感じてみたくなったから。それも、まだ知らない「サント・ヴィクトワール山」や南仏の風景を感じてみたくなって。
ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)だけの絵画をこんなに見たことはなかったので、実はセザンヌの画風を今回初めて知る。いつか、彼の愛した「サント・ヴィクトワール山」を自分の目で見てみたい。
今日のお昼ごはんは、美術館の中の島のようなレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」でひとりフレンチ。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ
http://www.paulbocuse.jp/musee/index.html
早めに11時半にレストランに行ったのに、平日なのに30分くらい待って、ちょうど12時に着席。メインとデザートのみの2000円のランチコースを注文。
美術館に来ているマダムたちは、「カラフェ」のお水だけで飲み物を頼んでないけど、やっぱりワインでしょ?
パンと一緒に鶏肉のリエット。カレー風味でおいしい。前菜をパスしているので、なかなかありがたい。
メインは、「白身魚のクネルとガンバス海老のポワレ にんにくの香りのタリアッテレ添え アメリケーヌソース」。リヨン名物のクネル、なかなかおいしい。
デザートは「“ムッシュ ポール ボキューズ”のクレーム・ブリュレ」にも心引かれたけど、「チョコレートケーキとグリオットチェリーのシャーベット ガトー・プレジデントのイメージで」。
「コーヒー、紅茶、オレンジジュース」といわれたのに、エスプレッソにしてもらう。
久しぶりのフレンチに満足して、再びバス停へ。でも、品川駅行きのバスがしばらく来ないので、食後の散歩に西麻布までバス停2つ分歩くと、「黒77目黒駅」行きのバスが来たので、乗ってしまうことにする。当初の予定とは違うけど、そこは一人気ままな行き当たりばったりの旅。プラチナ通りに入ってすぐの「東大医科研病院西門」で下車。
この通りに来たときには必ずと行ってよいほど立ち寄る「ショコラティエ エリカ」。
ショコラティエ・エリカ
http://www.erica.co.jp/
プラチナ通りを抜けて目黒通りへ。白金台5丁目バス停から、以前から気になっていたバス路線に乗ってみることにする。それは、「東98等々力」行き。東京駅と等々力を結ぶバス路線で、けっこうな距離。せっかく、500円の都営バス1日券があるのだから、行ってみることにする。
等々力駅に到着し、東急大井町線の踏切を渡り、成城石井のすぐ裏に等々力渓谷に入る道がある。
東京23区内と思えない「渓谷」の風景。緑に囲まれて、ゆったりと散歩するとなかなか心地よい。
ずっと進むと滝?のように水が流れている。4月から仕事が忙しくて、なかなか出かける気力もなかったけど、等々力渓谷の緑と水に癒やされる気分。
等々力渓谷を散策して、ゆったりとした気分になって、帰りももちろんバスで新宿に向かう。等々力駅から東京駅行きのバスに乗って、「魚籃坂下」で「品川97新宿駅西口」行きにバスを乗り継いで、天現寺橋、広尾の風景を見ながら新宿に戻る。
500円の都営バス1日乗車券を使った都営バスの旅。たまには、都バスだけを使った東京散歩も楽しいかもしれない。
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