マラケシュ&パリ一人旅行 5日目(3)パリでバスク料理
お昼のレストランで30代と思われる日本人カップルが「るるぶ」を手にしてパリ観光をしている姿を見て、最初にパリに来た時は、サンドイッチを買うのに“Jambon”(ハム)もわからなかったっけなぁと懐かしくなり、初心に帰って、ノートルダム大聖堂へ。
ノートルダム大聖堂の正面にクリスマスツリーが設置されている。
大聖堂の中はスリが多いと言われて、緊張しながら薄暗い中を歩いたっけ。最初に来た時は、ノートルダム大聖堂のステンドグラスを見上げていた気がする。
初心に帰って、ノートルダム大聖堂の裏手に進み、久しぶりにサンルイ島へ行ってみることにする。お店をのぞきながら歩くと、サンルイ島は雑貨店が多く、けっこう楽しいかも。
わくわくしながらガイドブックを見てパリを歩いたころを思い出して、サンルイ島と言えば、きっと最初にパリに来た時には絶対に立ち寄ったはずの「ベルティヨン」のアイスクリーム。ピスタチオとラムレーズン。
マレ地区は、狭い道にお店が立ち並び、歩いていても雰囲気が良くて好き。
歩き疲れたころにパティスリーを発見。パリはガイドブックに載っていない、街角のパティスリーでもおいしい。ランチでデザート食べていないし、ちょっとショーケースをのぞいてみる。
タルト・オ・シトロンがおいしそう。お店に入って、さっそく買おうとすると、パティスリーのマダムと「シトロン」の発音がうまく通じず、「ムッシュ、その発音だと違う種類のタルトになっちゃうわよ」と笑いながら話す。もちろん、外国人だとわかっていての会話なので、笑いながら逆に「シトロン」の発音を教えてもらう。ほんのちょっとの会話だけど、それだけでもお互いに感じよくなれる。
地図を見ずに適当に歩いていたら、ユダヤ人街にたどりつく。前から来ようと思っていた場所だし、ここの名物は、ひよこ豆のコロッケをピタパンで挟んだ「ファラエル」で、まだ食べたことがないので試してみたかったけど、今日はお昼ごはんをしっかり食べてしまったし、少し前にタルト・オ・シトロンを食べてしまったので、せっかく見つけたのに今回は断念…。
マラケシュのメディナと違って、パリなら地図を見ずに適当に歩いても、ポンピドゥーセンターに到着。ポンピドゥーセンターは、関西国際空港を設計したレンゾ・ピアノの設計。沖縄のひめゆりの塔資料館の設計に関わった岡部憲明も設計チームに参加している。
フォーラム・デ・アールは工事中。FNACなどの地下のショッピングセンターは通常営業中。
日本で名前が知られている、某ショコラティエでおみやげ用チョコを買いに、あまり用がないサントノレ通りに行き、ヴァンドーム広場へ。
店内には大きなクリスマスツリー。すっかりクリスマスの雰囲気。美しさに、しばらくみとれる。
見とれていると、ふとギャラリーラファイエット内に「中国語」の放送がかかっている。ルイヴィトンなどの有名ブランドには中国人の列ができている。そう、店内は中国人だらけで、ここは本当にパリなの?という雰囲気…。もともと、なにかを買いに来たわけじゃないんだけど、せっかくクリスマス気分を味わっていたのに、すっかりパリじゃない気分になって、すぐにデパートを出る。
今回の旅行で最後の夕食は、久しぶりにカスレが食べたい気分。ホテルの最寄りのコルヴィサール(Corvisart)駅から歩いてすぐのバスク料理専門店「オーベルジュ・エチェゴリー」“Auberge Etchegorry”へ。
Auberge Etchegorry
http://www.etchegorry.com/
昨日と同様に19:30開店同時作戦決行。19:30にレストランに着くと、ちょっと早かったらしく、まだスタッフが食事中。「一人で予約なしだけど…」と聞くと、席に着くように言われる。
前菜はピペラード。ラタトゥーユの卵とじに、生ハムが載っている感じでやさしい味でおいしい。
さすが、バスク料理専門店のカスレ。パリなのに、この味の濃厚さ、この量。
コンフィーやソーセージなどの肉の味の濃厚さがたまらなくおいしい。しかし、重たすぎて、途中で飽きてしまう濃厚さ。これこそが本物のカスレ!
おなかいっぱいなので、チーズはパスしたけど、デザートはガトーバスク!
バスク料理を食べながら、バスクの独自性を感じる。フランスの魅力は地方色豊かなこと。よく何度もフランスに行く理由を聞かれることがあるけど、狭い日本でも、東京と京都と九州では風景も食文化が違うように、フランスは地方によって風景も食文化も異なる。地方色が豊かであるからこそ、何度訪れてもフランスは新しい発見がある。そんな中で、独特の文化を持つバスクってどんなところなのだろう?「まだ知らない」バスクに、今、ものすごく興味を持っている。次回の旅行先は、バスクか!?
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