ローマ・アマルフィ6日間4日目①サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ
12/6月曜日。今回のローマ滞在は1日間。だけど、ローマ訪問は今回が2回目なので、めいっぱい観光するつもりはなく、お店なども見ながらローマを味わうつもり。
でも、朝早く起きてしまったので、8時にはホテルを出てテルミニ駅構内のタバッキでバスのチケットを買って、40番急行バスでバチカンを目指す。前回ローマを訪れたのは2007年2月。3年以上前なので土地勘を戻すために地下鉄ではなく、バスに乗ってみる。
通勤時間帯のためか、40番バスはテルミニ駅を出るときには満員。でも、ヴェネツィア広場を抜けた街の中心部あたりで、大半の人は降りてしまい、終点まで行く人はほとんどいない。最初は満員で景色を楽しむ余裕はなかったけど、空いてくると車窓が楽しめるバスは、なかなか楽しい。
さすがに8時台のサン・ピエトロ大聖堂は、セキュリティチェックも待ち時間なし。
今回のサン・ピエトロ大聖堂訪問の目的は、クーポラに登ること。そう、前回は、バチカン博物館は訪れたけど、クーポラには上っていない。切符売場も誰も並んでなく、エレベータにすぐに乗れる。クーポラの中に入って少し階段を上るとサン・ピエトロ大聖堂の内部が見える。
エレベータであがり、クーポラの内部に入ると、サン・ピエトロ大聖堂の内部を上から見渡せる。カトリック世界の中心であるバチカンの大聖堂を上から眺めるというのも、なかなか感動的な風景。
エレベータで上がったのに、それでもたくさんの階段を登る。高い所に行くには、それだけの階段を登らなければならないことは当たり前のことなんだけど・・・。今までも、フィレンツェのドォーモや、バルセロナのサクラダファミリア、パリの凱旋門など、けっこう高いところには登っているけど、いつも途中で後悔する。
上っていくと、空間が丸くなってくる。ドーム部分を上っている証拠で、もうすぐてっぺんに出られると思い、さらに階段を上っていく。
階段をたくさん上って、ようやくクーポラのてっぺんに到着。12月の冷たい空気が、階段を上って火照った身体には心地よい。観光地に行くと、わりと高いところに上がることが多いけど、いつも階段を上る途中で疲れてしまうけど、てっぺんにたどり着いたときに見渡す風景は、苦労のかいがある。
クーポラのてっぺんからは、サン・ピエトロ広場が一面見渡せる。
右手を見渡すと、遠くにはヴェネツィア広場の奥にある「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」が見える。そう、サン・ピエトロ広場だけではなく、ローマの町を一望できる。
左手にはミケランジェロの巨大な絵画「最後の審判」のあるシスティーナ礼拝堂やバチカン博物館。絶対に見ておくべき場所だと思うけど、ここも「省略」できてしまうのは2度目のローマだからこそ。
「政庁舎」と呼ばれる建物。
そして、イタリアから「バチカン市国」の中に鉄道の引き込み線があるのが見える。そして、その終点には小さな駅が建っている。
クーポラを満喫したあとは、サン・ピエトロ大聖堂の内部へ。でも、この大聖堂、いすに座る場所がない。教会のいすに座って、静けさを感じて心を休めるのが好き。
サン・ピエトロ広場には、大きなクリスマスツリーが建てられている。
サン・ピエトロ大聖堂を出て、バチカンを北上したところにあるバル「カフェ カストローニ」で一休み。といっても、ゆったり座って飲むのではなく、イタリア人に混ざっての立ち飲み。
イタリアのバルは慣れないと注文が難しい。カウンターで頼んで料金を支払うのなら簡単だけど、最初にレジでお金を払い、レシートをもらう。そのレシートを見せてバリスタに注文という方法。もともとエスプレッソを頼みたかったからいいけど、難しいパンの名前を言って注文するのはレベルが高そうな雰囲気・・・。
でも、イタリアの立ち飲みバルの雰囲気は好き。立ち話で盛り上がる人たち、さっとエスプレッソを飲んで去っていく人、人の出入りを見ているだけでおもしろい。
エスプレッソを飲み、「コーラ・ディ・リエンツォ通り」へ。この通りは、スーパーもあったり、ローマの中で私の好きな通り。今回はその通り沿いにある高級食材店「カストローニ」を目指して歩く。フランスだとボンマルシェやラファイエットに行けばたいていのものは揃うように、ローマでデパ地下のようなお店をまだ見つけていないので「地球の歩き方」に掲載されている高級食材店に行ってみることにする。
この界隈はごちゃっとしておらず、ローマの中で買い物をするなら好きな場所かも。ふと歩いていると、建物の中に野菜を売っているのが見える。屋内にある市場をふと発見!
あまり大きい市場ではないけど、野菜、果物、魚、肉、パンなど一通りそろっている。だけど、逆に観光客は意識しておらず、おみやげぽいものは売っていない。写真には撮っていないけど、乾燥ポルチーニと、クリスマスのお菓子であるパンドーロの小さなものを買う。その後に訪れた高級食材店「カストローニ」よりも生活に密着した市場のほうが楽しい。
ローマの街は広くないので、歩いてたいていのところを回れる。「コーラ・ディ・リエンツォ通り」からローマを感じながら歩く。そして、映画「アマルフィ~女神の報酬~」の舞台の一つ、サンタンジェロ城へ。
アマルフィに行っている間に大雨だったのか、テヴェレ川の水量は多い。
そしてナヴォーナ広場へ。この時期のナヴォーナ広場、クリスマスマーケットが開かれている!
ネプチューンの噴水がお出迎え。ナヴォーナ広場まで来ると、観光客だらけ。その中に、日本人の大学生くらいに見える男子の集団がいるけど、別にお店にあるものをみるわけでもなく、ジェラートを食べるわけでもなく、ただ、ぶらぶらしているだけ。うーん、なんのために彼らはローマの町を歩いているのだろう?
クリスマスマーケットを見てみると、クリスマスの飾りをはじめとして、クリスマスのお菓子なども並べられ、見ているだけで楽しい。気になったのが、魔女のオブジェクトが多いこと。
帰国後に調べてみると「ベファーナ」という名前の魔女で、昔は1/6のエピファニーにプレゼントを届けてくれていたらしい。そう、今はどうか詳しくは知らないけど、イタリアではクリスマスプレゼントは12/25ではなく1/6のエピファニーにもらえるものらしい。
エピファニー(公現祭)とは、東方の三博士がイエスの元へ来訪し、イエスを神の子として認めたことをお祝いする行事。この日は、フランスでは「ガレット・デ・ロワ」を食べる日としても有名なので、日本ではあまり知られていないけど、カトリックの国では大切な日。なんでも商売に結びつけようとする日本では、単純に「ガレット・デ・ロワ」を大量生産して売るために、一般的になる日が来そうな気がする・・・。
イタリアの子供たちは、サンタクロースではなく、魔女の「ベファーナ」を待っているのかなぁ?
クリスマスマーケット中のナヴォーナ広場には、ヨーロッパでは人の集まるところにはよくある、仮設のメリーゴーランドが置かれている。仮設のメリーゴーランドを見かけたことは何度もあるけど、たいてい閑散としていて、ちゃんと子どもが楽しんでいるのを見るのは珍しいかも。
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